ウェブ上で個人情報を探し易くすることを目指す新興企業のSpockが、プライベートベータを開始した。
Spockによると、同システムで名前を入力すると、その人物の写真、住所、職業、趣味などの情報が提供されるという。逆に職業と所在地を(「Rodeo Clown、Lubbock」のように)入力すると、そのカテゴリに一致する人々の名前を探し出してくる。
同社は、相次いで登場しているバーティカル検索エンジンのひとつである。これは例えば製品レビュー、求人広告、株式市場を動かすニュースといった、特定のトピックに焦点を合わせた検索エンジンであり、GoogleやYahooで検索された結果よりも、整理された情報を提供する。
「私は多数の企業がデータの合理化に取り組んでいるのをみてきた」とClearstone Venture Partnersのマネジングディレクターを務めるJim Armstrong氏は電話取材のなかで述べた。ClearstoneはSpockに出資している。
今のところ、自動化された人名案内を組み立てるのは容易な作業ではないようだ。ZoomInfoは名前を探し出し、その人物の履歴書を自動的に作成するヘッドハンティング用の検索エンジンを構築している。しかし、ZoomInfoデラックスサービスを試しに使ってみたところ、Googleのほうが個人に関する情報を数多く探し出すことができた。ZoomInfoはまた、誤った情報も提示する。
LinkedInはこれまでのところ、人材検索エンジンの開発で最もうまくいっている企業のひとつであるが、その中を探し回るのはほとんど手作業のプロセスだ。
Spockはまだパブリックベータを開始していないが、1億人のプロフィールを提供する予定である、と同社創業者らはVentureBeatに対して述べている。
Leonard Nimoy氏(「スター・トレック」でスポック役を演じた俳優)がSpockを提訴するかどうかについては何の音沙汰もない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」