Sun MicrosystemsとCanonicalが、Sunのx86サーバ上でUbuntu Linuxが動作することの認定作業をまもなく終えようとしている。取り組みに詳しい複数の情報筋が明らかにした。
計画に詳しい情報筋によると、両社は米国時間11月6日、カリフォルニア州マウンテンビューで11月5日から10日までの会期で開催される「Ubuntu Developer Summit」において、提携の詳細を発表する予定だという。CanonicalはUbuntuの開発を支援し、有償サポートを提供している。
Sunは2日夜、認定作業が進んでいることを正式に認めた。同社広報担当のTerry Molini氏は、「これにより各社は、Canonicalから5年間のサポートが受けられるという安心感を持ったうえで、Sunのx64ベースシステム上でUbuntuを運用できる」と述べる。
認定作業に詳しいある情報筋によると、作業はまずSunの「X4100」および「X4200」の両サーバと「Ultra 20」および「Ultra 40」の両ワークステーションを対象に開始されているという。その後、「X2100 M2」および「X2200 M2」をはじめとするOpteron「Rev F」ベースのサーバを対象とした作業を実施する。
この提携は、知名度向上と顧客数拡大を狙う2社が手を組んだものだ。比較的新しいLinuxディストリビューションであるUbuntuは、サーバ市場でRed HatやNovellと競合している。一方のSunは、IBM、Hewlett-Packard(HP)、Dellなどが提供するライバル製品に対抗し、x86ベースの「Galaxy」サーバを売り込もうとしている。
UbuntuはGentooを抑え、SunのUltraSparc T1(開発コード名:Niagara)搭載サーバでの動作が認定された初めてのLinuxディストリビューションとなった。Canonicalの最高経営責任者(CEO)Mark Shuttleworth氏によると、Ubuntuとサポート契約を結ぶ顧客の約5%が、SPARCシステムを利用しているという。
Canonicalはこの記事に関するコメントを控えている。
Sunが進めている認定作業は、製品間の互換性を保証するもので、多くの顧客がシステム導入時に重視する項目となっている。認定作業をめぐる提携の下、双方の企業が互いに協力して、共通の顧客が抱える問題を解決することも多い。
UbuntuカンファレンスはGoogleの施設内で開催される。Shuttleworth氏によると、Googleの開発者はUbuntu Linuxを利用しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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