リンデンラボのCEOが語る「セカンドライフ」の第2章 - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年11月02日 03時00分
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--「名字」に関して、新しいポリシーを導入するそうですね(個人ユーザーは初期費用100ドル、年間維持費50ドルで自分の名字を購入できる。企業ユーザーは初期費用1000ドル、年間維持費500ドルで社名を名字とするアカウントを無制限に作成できる)。

 名字を含め、実名を使いたいという要望が多かったので、どのような方法が最も効果的かを検討してきました。これまでも、ユーザーは既定の選択肢の中から名字を選ぶことができました。これはこれで好評を博していましたが、当然、実名を使いたいと考える人もいます。そこで、特定の名前や名字が欲しい場合は有料で取得できるようにしたいと思っています。企業の場合は社名を名字として購入できます。しかし、ある程度のハードルは設けるつもりです。少なくとも当初は有料にし、特定の名字が独占されることのないよう配慮します。

--Steve Rubel氏は自身のブログ「Micro Persuasion」の中で、Second Lifeで自分の名字を取得するためには、ドメイン名を取得するよりはるかに高い料金を払わなければならないと指摘しています。これは少し奇妙ではありませんか。

 確かに誰でも申請できる、有料であるといった点では、ドメイン名システムとよく似ているかもしれません。このシステムをヒントに、Second Lifeにふさわしい方法を模索してきました。

--Second Lifeの音声機能についてお伺いします。現在はVivox社がSecond Lifeで利用できるサードパーティ製VoIPクライアントと電話ボックスを宣伝しています。Linden Labからはどんな音声機能が登場するのでしょうか。

 まず、Second Lifeではさまざまな面で、音声が大きな役割を果たす可能性があることは間違いありません。Second Lifeでは、同じ部屋で複数の人が話をしている様子を3D映像で描くことができます。多人数が参加する会議をSecond Lifeで開催できるようになれば、電話会議は無用になるでしょう。これは非常にパワフルな機能であり、ぜひ実現したいと考えています。

--いつ頃ですか。

 3、4人が同時に話をするデモを見たことがありますが、話の内容は完璧に理解できました。ですから、見込みは大いにあると思います。しかし、誰もが常に音声機能を必要としているわけではありません。文字(によるコミュニケーション)も非常に強力です。たとえば、私にはお気に入りの(翻訳)ツールがあります。このツールは、多少のタイムラグが許容される文字コミュニケーションを利用するときにしか使えません。理想を言うなら、機能をひとつに絞ったり、音声ツールを持たない人、使いたくないと思っている人に音声の利用を「強制」したりするべきではありません。どんな機能を導入するにせよ、この点には慎重に配慮するつもりです。

--最近、Second Lifeではグリッド攻撃をはじめ、いくつかのセキュリティ問題が生じています。不満を感じているユーザーもいるのではありませんか。

 しばらくの間は成長の痛みを味わうことになるでしょう。グリッド攻撃はこれからも続くと思います。攻撃を防ぐための新しいシステムを構築しなければなりません。インターネット/ウェブも同じ経験をしてきました。現在も何らかの形でこうした攻撃は続いています。初期のDoS攻撃や最近のスパムはそのよい例です。ユーザーからは、厳しい措置を求める声もたくさん寄せられました。たとえば、全ユーザーにクレジットカード認証を義務づけるといったことです。しかし、これが正しい方向性だとは思いません。

--では、どうするべきなのでしょうか。

 ローカルツールとグローバルツールを開発し、個々のユーザーが持つ強大な力のバランスを取る必要があります。これには少し時間がかかるでしょう。しばらくの間は平穏無事とはいかないかもしれません。しかし、最適なバランスは必ず見つかります。Second Lifeに対する攻撃をサイバー犯罪と見なし、適切な形で起訴できるようになれば、このプロセスを促進することができるはずです。そのために鋭意努力をしているところです。

--最近、Second LifeとLinden Labに対する報道が過熱しています。こうした報道は新機能の追加や修正を妨害しているのでしょうか。

 われわれがメディアへの対応に割いている時間は、皆さんが想像しているよりずっと少ないと思います。多くの記事はわれわれの知らないところで書かれているか、ユーザーやElectric Sheep、Millions of Usといった新興のコンサルティング/サービス会社の協力を得ています。

--客席からの質問(Jonathan Sprawl氏):Linden Labの最優先項目は安定性、セキュリティ、稼働時間なのですか。これらの点が改善されるまでは、新機能の追加や成長は後回しになるのでしょうか。

 確かに、現在の最優先項目はセキュリティとメインシステムの拡張です。しかし、新しいことやこれまでと違うことへの挑戦を封印するわけではありません。さまざまな分野で進歩を続けなければ、優秀な人材を確保することはできないからです。また、システムの拡張とセキュリティの問題に同時に取り組むことのできる人は限られています。

--客席からの質問(Howie Lament氏):開発の方向性を間違えれば、Linden Labは自分の首を締めることになりかねません。旧バージョンとの下位互換性を失うような、抜本的な変化を加えたいという誘惑にかられることはありませんか。

 そのような「窮地」に陥らないために、Second Lifeをヘテロジーニアスな環境にするよう心がけています。新しい機能を導入する時は、まず少人数の(シミュレーターからなる)グループで試験を行います。数カ月以内に、この方法でプロトコルとシステムを変更する予定です。この方法を使えば、変更の結果を事前に確認できるだけでなく、変更をメイングリッドの一部に実装することができます。「ベータ」クライアントをメイングリッドに接続することも可能です。

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