PGPやPointSec Mobile Technologiesなどがディスク全体を暗号化するソフトウェアを販売しているが、Seagateでは、同社の暗号対応ハードディスクをこれらの代替として売り込んでいる。また、Microsoftからまもなく登場するWindows Vistaのハイエンド版にも、「BitLocker」と呼ばれる暗号技術が搭載される。
Shimomura氏はDriveTrustについて、「すべてのデータが瞬時に暗号化および復号化される。暗号化はすべてドライブ内で行われるため、プロセッサにもメモリにも負荷がかからない。社内テストでは、スループットや読み書き性能に対する影響が最小限であることが確認されている」と語っている。
この新技術を搭載したディスクドライブには、暗号化チップと、これを機能させるための専用のソフトウェアが搭載されている。Momentusドライブの暗号技術は128ビットのAdvanced Encryption Standard(AES)アルゴリズムを採用する。ドライブの容量は最大160Gバイト。
世界最大のハードディスクメーカーであるSeagateでは、新しいMomentusドライブは2007年にはノートPCに搭載されて出荷が開始される、と予想している。新しいPCを最初に起動すると、パスワードの設定を要求される。このパスワードは、その後コンピュータを起動するたびに入力を要求される。
大企業などでは、サードパーティー製ソフトウェアを利用することでパスワードと暗号キーを管理できるようになると、Shimomura氏は語っている。Wave SystemsとSecudeがこのようなツールの開発に取り組んでいるという。もしパスワードを忘れると、ドライブはSeagateでリセットできるが、データは絶対に復活できない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)