KLabは10月30日、ブログ上で話題になっているサイトを携帯電話から確認できるサービス「qewi(キューィ)」(http://qewi.jp/:携帯電話からのみアクセス可能)の本格サービスを開始した。大学生が中心となって開発したサービスで、検索キーワードを入れなくてもユーザーが欲しい情報を得られるようにした。
KLabが神奈川県湘南地域に置いた、大学生や大学院生による研究開発機関「湘南アドバンストラボ」が主体となって開発したもので、9月29日にベータ版を公開していた。なお、湘南アドバンストラボが開発したサービスとしては、懸賞サービスの「福引ケータイ」や「ブランドランド」がある。
qewiは約10万件のブログをクロールし、被リンク数の多いサイトを更新日時を元にランキング化して表示する。サイトをカテゴリ別に分類するため、ユーザーは自分の関心のあるジャンルで人気のあるサイトを簡単に見られるという。PCサイトも自動的に携帯電話で見やすいように変換して表示する。
話題になっているサイトのほか、それぞれのサイトを取り上げたブログも見られるようにした。また、話題になっているサイトに投票する機能も搭載し、「ユーザーがコンテンツを作り上げる仕組みを取り入れた」と湘南アドバンストラボ代表の小林慶太氏は話す。
qewiを開発した狙いについては「携帯電話ユーザーは、PCユーザーのようにはキーワード検索に慣れていない。検索をしなくても面白いものが見られるサービスを提供したいと考えた」(小林氏)ためだという。
ブログ上で話題になっているトピックを紹介するサービスとしては、シーエーシーの「kizasi.jp」や話題の.jpプロジェクトの「話題の.jp」などがあるが、携帯電話に特化し、投票などのコミュニティ要素を盛り込んだ点で差別化を図っているとのことだ。
PC版については提供予定はないという。「電車の中や寝る前など、わざわざPCを開くまでもないようなシーンでの利用を考えている。このサービスをPC用にまで広げていくと、利用シーンがぶれて、結局どちらにとっても中途半端なコンテンツになってしまう」(小林氏)
qewiは、IT関連のベンチャー企業が開発したソフトウェアの商品化から事業化までを独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が支援する「中小ITベンチャー支援事業」に採択されている。
今後はブログ検索機能などを導入してサービスを強化する考え。サービス開始から1年で月間1000万ページビューを目指すとしている。なお、CNET Venture Viewではqewi開発の経緯について、小林氏に詳しくインタビューしている。
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