Silicon Graphics(SGI)は、同社コンピュータグラフィック特許をATI Technologiesが侵害していると提訴した。
SGIは、同社が持つ特許技術(米国特許番号6650327)をATIのグラフィックチップ「Radeon」が使用しているとし、損害賠償を求めている。賠償金額は特定していない。SGIは先日、新たに資金を調達し、製品ラインを調整し、経営陣と取締役会を刷新したことにより、連邦破産法11条の保護下から脱却したところだ。
2006年1月にSGIの最高経営責任者(CEO)に就任したDennis McKenna氏は声明の中で、「SGIはこの技術をATIの主要なライバル企業にライセンス提供している。以前にも公の場で述べたように、SGIは今後、自分たちのIP(知的所有権)を積極的に保護し、強化していくつもりだ」と述べている。
SGIはこの特許訴訟に関する申し立てを米国時間10月23日、ウィスコンシン州西部地区連邦地方裁判所に提出した。SGIは陪審員による裁判を要求している。
ATIの広報担当者Chris Evenden氏は、ATIは訴訟書類を詳細に見ているところだとコメントした。「あらゆる状況を分析した後でないと、コメントはできない」とEvenden氏は述べている。
チップメーカーのAdvanced Micro Devices(AMD)は先週、ATIの買収を今週にも完了する予定であることを発表している。今回のSGIの訴訟は買収に影響しないとATIでは見ている、ともEvenden氏は付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」