Microsoftは米国時間10月20日、ベルギーの新聞社が掲載する記事へのリンクを削除する意向を明らかにした。これは、著作権侵害でGoogleと同様に提訴されることを避けるための措置である。
Microsoftは先週、Copiepresseから、記事の利用を停止するよう要求する文書を受け取った。Copiepresseはベルギー国内のフランス語とドイツ語の新聞社を代表する組織で、Googleに対して同様の訴訟を起こし、勝訴している。Copiepresseは、たとえ引用されるのがごく短い文章で、新聞社のサイトにユーザーを誘導するリンクが設置されていたとしても、記事内の文章をサイトに掲載することは著作権の侵害にあたると主張している。
GoogleとCopiepresseの訴訟で上訴裁判所は2006年9月、Googleがニュース集約サイトGoogle Newsでベルギーの新聞社の記事を抜粋することを禁じる判例を支持した。
Microsoftはベルギーで声明を発表し、検索エンジンLive Searchとニュース検索エンジンNewsbotから、ベルギーにおけるフランス語とドイツ語の新聞社の記事へのリンクを、キャッシュ済みのものも、そうでないものも含めて削除するという。
発表には「Microsoftは現時点でCopiepresseとの法廷論争を望んでおらず、Copiepresseの要求に対し、暫定的に従うことにした。ただし今回の対応が、Copiepressの主張する一部またはすべての権利への同意や承認を示すものではない」とある。
Microsoftは、Copiepresseと話し合いの場を設けたいと考えていると付け加えた。
Googleは、記事へのリンクに関してAgence France-Presseからも同様の著作権訴訟を起こされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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