テレビ視聴率調査などで有名なNielsen Media Researchは、ビデオゲームランキングを提供する計画であることを米国時間10月18日に明らかにした。
このランキングシステムは、ソニーの「PLAYSTATION 3」(PS3)や任天堂の「Wii」といった次世代モデルをも含めて、ゲームコンソールの使用状況を追跡するものだ。
データとしては、どのゲームが最も頻繁にプレーされているのかが、ゲームプレーヤーに関する統計情報と共に収集される。また、このビデオゲームランキングには、ゲームプレーヤーがテレビおよびインターネットのどんなトレンドに関心を示すのかを分析して提供する狙いもある。「GamePlay Metrics」と名付けられたこのサービスは、18日にNielsenが新たに設けた「ワイヤレスおよびインタラクティブサービス部門(Wireless and Interactive Services Division)」にとって初のプロジェクトになる。
ビデオゲームの利用に関する統計的なデータを提供することで、ゲームとそのプレーヤーをターゲットとする広告主が、対象とするユーザー層や最も売れ筋になる可能性があるゲームがどれかを、より正確に把握できるようになるとNielsenでは述べている。ゲーム内広告はここ最近増加しており、ハイテク業界の大手企業も目を付け始めている。たとえばMicrosoftは5月、ビデオゲーム内広告を手がけるMassiveの買収を発表している。
Nielsenは広告主に加えてゲーム業界自体にもGamePlay Metricsを売り込んでいく。発売前のゲーム機に対応するゲームソフトを製作することは、経費がかさむ上にいちかばちかの勝負になりがちだ。Nielsenは、データがゲームメーカーにとってコスト削減につながるビジネスモデルの開発に役立つと語る。
GamePlay Metricsのデータは、Nielsenのテレビ視聴率調査で使用されているのと同じ1万軒の家庭から収集される。対象家庭でゲーム機が使用されると、ゲームの邪魔をすることなく関連する統計情報とゲームタイトルが記録される仕組みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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