技術的に変えていくというよりも、まずはコンテンツをいろいろ変えていかなくてはならないと思っています。
今まで企業は、マスメディアを通じて一方向に情報を提供するだけでした。しかし今は、企業の情報を基に、これまで受け手であったユーザーが情報を生成・再発信し、それを他のユーザーと共有することで再構築していくCGMのようなメディア形態が一般化してきました。そういった環境の中で、信頼できる一次情報としての企業情報はますます求められるようになっています。
当社は、ニュースリリースを元にした編集記事などは一切作らず、企業が発信する情報を流通させるという機能に特化しています。当社は、オンラインサービス提供会社ですので、その部分をさらに強化していかなければならないと考えています。
サイトへのリリース掲載、配信前のリリース作成、配信後の効果測定といった、ニュースリリースのコンテンツ化を支援しているという当社のコンセプトから考えると、競合している企業はいないと考えています。あえて言うなら、今後は海外のサービスを意識しながら、サービスの補強や機能の充実などを進めていくつもりです。
どこかと手を組むといったことは今のところ考えていません。当社は過去5年間において、コンテンツ面でも技術面でも中立性を重視してきました。中立だからこそできるという点には今後もこだわっていきたいと思っています。
そうですね。今回調達した資金は、システムや人材面での強化だけでなく、マーケティングや啓蒙の分野にも使っていく予定です。特に啓蒙の面には力を入れていきます。この点については、「こちらIT広報室」や「ネットPR interactive」のほか、イベントなど当社が持つさまざまなサービスを活用しながら、優れた技術を持った方々と一緒にやっていこうと思っています。10月中には新たに「ネットPR.jp」というサイトを立ち上げる予定です。
それと、今後はIT関連企業以外のところにも、当社のサービスを活用してもらえるような環境を作っていこうと思っています。今までは説明不足だった、サイトの使い方などのサービスの紹介に関しても充実させていきたいですね。
サイトの運用に関して言えば、当社はずっとウェブサイトの構築運営をしてきた経験があり、ノウハウがかなり貯まっているのでなんの不安もありません。サイト運営の人数はあまり変えない状態で、サイトの規模を今の10倍程度にしたいですね。
ただ、当社はあくまでオンラインサービスを提供する会社であり、PR代理店ではありません。今後もその軸をぶれさせないようにしながら、年内から来年にかけて新たなサービスを提供していきます。具体的には、これからインターネット上で起こるであろう、コミュニケーションのリスクに対応できるようなサービスをいろいろ検討中です。ただ、基本的にはB to Bの路線は崩さずにいくつもりです。
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