知らされなかったパスワード--ユーザーの死が封印するアカウントと遺族のアクセス - (page 3)

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年10月12日 01時07分
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 Googleは、Gmailユーザーが亡くなったとき、その人のメールアカウントへのアクセスを要求している人が、死亡証明書とそのアカウントへの委任状を所有していればアクセスを許可する、と広報は説明する。

 AOLも同様だ、とAOL広報のAndrew Weinstein氏は述べる。

 「財産相続の面倒さを考えると、家族の誰かが事前にパスワードを聞いておくか、(オンラインアクセス、バンキング、株など)主なアカウントのパスワードを信頼できる友人か弁護士に託しておいたほうがよほど簡単だ」とWeinstein氏はメールでの回答で指摘する。同氏によると、そうしたケースはかなり頻繁に発生しているという。

 「Microsoftのポリシーでは、近親者ならその関係が証明され次第、亡くなった方のWindows Live Mailアカウントの内容をCDまたはフロッピーディスクにコピーしたものを受け取ることができる」とMicrosoftの広報はメールで返答してきた。「われわれはプライバシーを最重視したポリシーを策定してきたが、同時に、辛い時間を経験している遺族の要求も尊重する」

 Talcott氏は、PC上のどこかに格納してあるのかもしれないが、正式な遺書を残さなかった。このため同氏の遺族は誰が遺言執行者になるのか未だに検討中だ、と娘のTalcott-Fullerさんは語る。それがはっきりしたら、再度Yahooに連絡して、Talcott氏のメールへのアクセスを求めていくという。

 しかし、電子的な記録は必ずしも有効とは限らない、とアリゾナ州サンシティの退職者居住区で遺産相続弁護士を営むRonald Cooley氏は言う

 「コンピュータに格納されている遺書は好ましくない。カリフォルニア州とアリゾナ州では、印刷して、本人および保証人の署名がなければならない。Wordの文書としてコンピュータ上に残しておくだけでは意味がない」(Cooley氏)

 Talcott氏のパスワードは分からないままだが、同氏は、ヨーロッパ放浪の旅に出ていない頃にメインフレームのプログラマとして働いていたことがあり、子孫のためにデータを残しておくことの大事さを「Eating Salad With My Fingers」という詩の中で認めている。

 Our office romance is over, because I am no longer employed(僕たちの職場恋愛は終わった。だって、僕はもう雇われてはいないから)
 Where is our offsite backup tape?(僕たちの社外用バックアップテープはどこだい?)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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