家庭向けの製品やサービスとしてはほかにも、Symantecの新しいウェブショッピング保護機能である「Norton Confidential」のオンラインバージョンなどがある。銀行などの各種金融機関が顧客にオンラインツールを提供すればトランザクションのセキュリティ確保に役立つと、Symantecは語っている。
Norton Confidentialは、データを盗むフィッシングサイトや、盗聴行為を行う悪質なソフトウェアからユーザーを守る機能と、個人情報やウェブサイトの認証を管理するツールを組み合わせたもの。
Salem氏はまた、Symantecの次期主力製品である「Norton 360」についても説明した。Norton 360は、ウイルス対策やファイアウォールといった従来のPC向けセキュリティ製品と、Norton Confidentialのトランザクションセキュリティ機能、バックアップレストア機能、そしてPCの状態管理および最適化技術を組み合わせている。Norton 360は2007年初頭に出荷予定。
一方の企業向けとしては、コンサルティング会社のAccentureとの新しい提携が発表された。両社は共同で、セキュリティ運用業務、セキュリティアプリケーション構築、そして規制準拠の支援を計画していると、Thompson氏は語っている。
製品に関しては、ワームやウイルスなどの外部から侵入してくる脅威だけでなく、データの流出や社内不正行為なども対応していく。
Symantecのエンタープライズビジネス担当プレジデントJeremy Burton氏はプレゼンテーションのなかで、Symantecの複数の新製品が企業データベース、電子メール、そしてウェブアプリケーションの保護を念頭に置いていることを明かした。
「Symantec Database Security」は、Symantecの研究部門であるAdvanced Concepts Groupが開発した初めての市販製品だ。同製品はデータベースを監視し、データ流出の検知や監査を行う。
「Symantec Mail Security 8300」は、電子メールの送受信メッセージを見る機能を追加している。Symantecによると、企業に出入りするウェブのトラフィックを監視するウェブフィルタリング製品も、2007年の出荷予定で開発が進んでいるという。
Thompson氏はオンライン経済のポテンシャルに言及し、「これらをすべて機能させるために重要なことが1つある。信頼だ。信頼は、情報が守られ、やりとりが安全で、自分自身や自社に対するリスクが最小限に抑えられていると、つながった世界のなかの全員が感じたときに初めて生まれる」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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