幕張発--ビデオカメラにDVDとハードディスクを搭載してきた日立が、次はBlu-rayビデオカメラに挑戦する。
日立のストレージ機器商品企画部長、山内浩人氏は、幕張で今週開催中のCEATECでNews.comのインタビューに答え、Blu-rayレコーダー内蔵ビデオカメラの投入を1〜2年以内に目指すことを明らかにした。
同社のストレージ機器商品企画部担当部長、島上和人氏は、「できれば1年以内に実現したい」と述べた。
両氏によると、このビデオカメラには、直径12cmのディスクに対応する従来のドライブではなく、8 cmのディスクに対応するBlu-rayレコーダーを組み込みたいという。このようなドライブやディスクはまだ存在せず、現在はBlu-ray賛同企業各社が8 cm Blu-rayディスクの仕様の詳細を詰めている段階だ。
ただし、ディスクが小さければ保存できるデータも小さくなる。山内氏によると、標準の12cm DVDディスクは4.7Gバイトのデータを記録できるが、小型の8cmディスクは1.4Gバイトしか記録できないという。それでも、Blu-rayディスクが25〜50Gバイトのデータ(記録層が1層か2層かによって異なる)を記録できることを考慮すると、小型のディスクでもかなりの時間の録画が可能になる。標準の50GバイトBlu-rayディスクでは高品位(HD)映像を6時間録画できる。
また、小型ディスクなら洗練されたデザインとカメラの小型化も実現する。日立は現在、8cm DVDドライブおよびハードディスクを搭載したモデルが日本のビデオカメラ市場で売り上げトップを走っている。同カメラは現在、国内市場全体の約13%のシェアを確保している。また、同製品の海外モデルは2007年に欧州、続いて米国で発売される。
山内氏はさらに、日立はBlu-ray陣営だがBlu-ray DVDレコーダーの市場投入は急がない、と付け加えた。同社はCEATECで試作品を展示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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