匿名でのサイト閲覧を可能にするブラウザ「Torpark」がリリース

文:Matthew Broersma(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、高森郁哉2006年09月25日 20時55分
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 人権擁護活動家とコンピュータセキュリティの専門家で構成する国際団体Hacktivismoは米国時間9月19日、匿名性を保ったままウェブサイトの閲覧ができるブラウザ「Torpark」をリリースした。

 Torparkは、「Firefox Portable」をベースに開発したブラウザで、USBフラッシュメモリドライブから直接起動できる。したがって、持ち歩いてインターネットカフェのPCで利用できる。Torparkは送信データを暗号化してTor(The Onion Router)ネットワークに接続し、Torは継続的にIPアドレスを変更しながらウェブサイトにアクセスする。

 「Torparkを利用すれば、ウェブサイト側から見えるIPアドレスが数分おきに変わるため、IPアドレスの特定が不可能になり、アクセス元の匿名性を保つことができる」と、Hacktivismoは声明文の中で述べている。

 たとえば、ロンドンにいるユーザーが閲覧していても、ウェブサイト側から見るとドイツの大学にあるコンピュータのIPアドレスになっていたり、Torネットワーク上の他のIPアドレスになっていたりすることもある。

 Hacktivismoは、多大な影響力を持つ国際的ハッカー集団「CULT OF THE DEAD COW」(cDc)の支援を受けて運営している。開発者たちは、無料であるという点と、ファイルサイズが小さいため持ち運べるという点で、Anonymizerの「Anonymous Surfing」やTri Synergyの「Secret Surfer Pro」などの他の匿名ブラウザとは異なると述べている。

 Torparkの使用言語は、デフォルトでは英語だが、アラビア語、ドイツ語、フランス語、簡体中国語の言語パックが付属する。さらに30カ国語以上の言語パックも、ブラウザに組み込まれたリンクから入手できる。Torparkはここからダウンロードできる。

 Torparkのサイトは、同ブラウザをリリースした週、ダウンロードのトラフィックが集中したため接続が断続的になっていると、開発者らは説明した。

 Torparkはデータを暗号化してTorネットワークに送信するが、Torネットワークから訪問先のウェブサイトの間は暗号化されないと、Hacktivismoは注意を促している。「したがって、安全なログインおよびセッションが確保されていないウェブサイト上では、ユーザー名やパスワードを使用してはならない」と、Hacktivismoは警告している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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