Amazon.comは米国時間9月20日、新サービス「Fulfillment by Amazon」を発表し、同社販売パートナーは送料無料で商品を販売できるようになると述べた。
「Amazon Services」を利用しているサードパーティー企業はFulfillment by Amazonに参加することで、自社商品が送料無料サービス「Amazon Prime」や「Free Super Saver Shipping」の対象となっていることを示すアイコンを表示できるようになる。同プログラムは現在ベータ版となっている。
プログラムに参加するためには、販売会社は自社製品をAmazonに送る必要がある。Amazonは送られた製品を自社の倉庫で保管する。保管料金は1平方フィート(約0.09平方メートル)あたり45セントだという。Amazonはこれらの製品に対し、自社製品と同じように梱包、出荷、顧客ケア、返品などを代行する。代行料金は1商品につき50セント、これに重さ1ポンド(約454グラム)あたり40セントが加算される。
新システムを使いたいが、自社ブランドも維持したいという販売会社は、「WebStore by Amazon」を選択できる。このプログラムにより企業は、自社ブランドでウェブサイトを作成しつつ、Fulfillment by Amazonプログラム経由で商品を出荷できる。サイトメンテナンス料金は月額60ドルで、取引金額の7%を手数料としてAmazonに支払う。プログラムには、クレジットカード処理や詐欺対策も含まれている。このサービスもベータ版。
Amazonは数年前から企業向けソリューションを提供している。今回の代行サービスは、eBayの「Buy It Now」や「PayPal」、Googleの「Google Base」や「Google Checkout」、そして最近のGoogleとeBayの提携など、競争が激しくなる状況を受けての発表となった。GoogleとeBayは提携の下、米国外で提供される検索関連テキスト広告の売り上げを両社で分け合うことになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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