インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネット生活研究所は9月20日、電子書籍ビジネスの市場動向調査の結果を発表した。
調査によれば、2006年3月末時点(2005年度)の電子書籍の市場規模は約94億円だった。2005年3月末時点(2004年度)の市場規模が約45億円と推定されることから、対前年度比209%と約2倍に成長している。内訳は、PC/PDA向けが約48億円、携帯電話向けが約46億円で、2004年度の約12億円から3.8倍に急成長した携帯電話向け市場の著しい伸びが注目される。
携帯電話向けの成長の原因は、2004年に携帯電話で電子書籍を1冊まるごとダウンロードして閲覧できるようになり、市場が本格的に立ち上がったため。さらに2005年度には、コンテンツプロバイダの数も急激に増え、特に携帯電話向け市場では、大手出版社だけでなく、これまで出版と関係がなかった異業種などからも新規参入が相次いでいるという。
また、電子書籍市場を牽引する形で成長しているのが電子コミックだ。2005年度の市場規模は約34億円と推定され、市場全体の36%を占める。内訳は、PC/PDA向けが約11億円、携帯電話向けが約23億円となっている。
この調査結果は「電子書籍ビジネス調査報告書2006」および「電子コミックビジネス調査報告書2006」として9月29日から発売される。
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