ブログサービス「Amebaブログ」を運営するサイバーエージェントは9月12日、自民党総裁選をテーマとする特別企画ブログ「総裁選2.0」において、約2カ月間にわたり、127万人のアメーバ会員をはじめとした国内のブロガーを中心に、自民党総裁選や候補者に対する率直な考えを募った「ブロガー世論調査」の結果を発表した。
サイバーエージェントでは、今回の調査を、個人が自身の考えを発信し、他人とコミュニケーションを図ることができるブログを通すことによって、初めて浮かび上がる日本の政治に対する国民の生の声を表現した調査結果だとしている。
調査によれば、「あなたが総理大臣になって欲しい人は誰か?」(調査期間7月21日〜8月10日、回答数444件)という質問に対し、回答者の28%が安倍晋三氏、26%が麻生太郎氏と答えた。安倍氏独走と目される中、安倍氏と麻生氏の差はわずか2%という結果となった。
これに対し「実際は誰が総理大臣になると思うか?」(調査期間7月21日〜8月10日、回答数444件)という質問には、80%以上の回答者が安倍氏と答えた。麻生氏になって欲しいと答えた人の中で、実際は安倍氏になると思っている人は実に78%にのぼる。
また、「近年の総理大臣で満足できる人はいたか?」(調査期間8月25日〜9月8日、回答数119件)という質問では、「いる」が46%、「いない」が54%で、わずかながら「いない」が優勢だった。「いる」と答えた回答者に具体的な名前を挙げてもらったところ、小泉純一郎氏が最も多く、20票を獲得した。続いて、小渕恵三氏(5票)、中曽根康弘氏(3票)、三木武夫氏(2票)、田中角榮氏(2票)という結果となった。
また、総裁選2.0ブログ内の「オレ立候補」企画において、「もし自分が立候補するなら」という形で、ブロガーに政策案を主体的に回答してもらったところ(調査期間8月15日〜9月8日、回答数206件)、まず「靖国問題」については、「絶対行く」「絶対行かない」が27%と同率だった。「どちらかといえば行く」「どちらかといえば行かない」を合わせても41%ずつと、考えが二分した結果となった。
次に、「北朝鮮問題」については、「強硬路線」が32%と最も多く、「どちらかといえば強硬路線」もあわせると53%と過半数を超えた。逆に対話路線と答えた人は13%に留まった。
「サラリーマン増税」については、「あげない」が32%、「どちらかといえば上げない」も含めると55%になった。「あげる」と答えた人はわずか8%で、「どちらでもない」が19%いた。
「アジア外交」では、「調和路線」が22%、「強硬路線」が13%だった。「どちらかといえば調和路線」も含めると調和路線は46%で、「どちらかといえば強硬路線」を含めた36%を上回った。
「日米関係」では、「日本独自路線」が19%、「親米路線」は8%だったが、「どちらでもない」が24%と最も多く、慎重な姿勢が見られた。
Amebaブログでは、今後もさまざまなテーマにおいてブロガーによるリサーチを積極的に行うとしている。
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