ローハイド.は9月8日、18歳未満の子ども向けコンテンツを運営する企業を対象に、サイト上の子どものサービス利用動向を保護者が把握できるシステム「コモド」を提供すると発表した。合わせて認証マークの「コモドマーク」を発行し、コモドを導入しているサービスを利用者が一目で分かるようにした。
コモドは、ローハイド.が開発した仕組みで、子どもがサイト利用する際に保護者による承認を求めたり、サイト利用状況を把握できるようにしたりする。独自の基準により子供が安心して利用できると認めたサイトにのみコモドを提供するという。すでにローハイド.が提供する子ども向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「トイスタ」でコモドが導入されている。
また、コモドマークを発行する機関として、「Comodo-Style」を設立した。Comodo-Styleはコモドマークを発行したサイトに対して、随時子供向けコンテンツとしてふさわしいかをチェックし、品質を維持できないサイトには、コモドマークの返却を求める。
保護者は、サイトに表示されたコモドマークを基準に、子供が安心して利用できるサイトであるかどうか判断し、子どものサイト利用を承認または拒否できる。承認したサイトでは子どものサイト利用状況を閲覧でき、怪しい人物と付き合っていないか、不正な情報を求めていないかなどが確認できる。
コモドマークが貼られているサイトで子どもになりすまし、子どもに悪影響な情報を流したり、詐欺的な行為を行ったりする人物に対しては、コモドマークが貼られているサイト、もしくはComodo-Styleが、その人物の利用を停止する。さらに、そのサイトだけでなくコモドマークが貼られているすべてのサイトに対して、利用停止措置が取られるという。
ローハイド.は、子供向けコンテンツを運営する企業がコモドマークを取得し維持することにより、保護者に信頼感と安心感をアピールできるとしている。なお、コモドマーク取得には5万円の申請料金が発生し、審査に合格するとコモドマーク維持費として年間10万円が必要となる。
ローハイド.では今後、個人サイトや18歳未満の閲覧が好ましくないサイトに対して無料でAPIを公開していく方針としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」