国産OSSメールクライアント「Sylpheed」の開発をSRA OSSが支援

 SRAの子会社であるSRA OSS日本支社は9月6日、山本博之氏が開発したオープンソースソフトウェア(OSS)のメールクライアント「Sylpheed(シルフィード)」の開発および普及を支援すると発表した。

 Sylpheedは、Linux、Solaris、BSD、UNIX、Mac OS X、Windowsなどの幅広い環境で動作するメールクライアント。シンプル、軽量かつ高機能で使いやすいことから、国内のみならず海外でも幅広い人気があり、現在までに約20万本がダウンロードされ、最近のダウンロード数は毎月約1万本に上るという。また、Vine Linuxなどの主要Linuxディストリビューションにも標準でバンドルされている。

 同社は、山本博之氏を雇用し、Sylpheedの開発が自由に行える体制を構築、さらにSylpheedを公開するためのサイトを新たに設置することで、Sylpheedの開発コミュニティを支援する。

 また、山本氏移籍後の新しいプロジェクトとして、「LibSylph(リブシルフ)」プロジェクトを開始した。Sylpheedの実績のあるコアライブラリをLibSylphという名称で独立して提供、各種ソフトウェアから容易にSylpheedのメール機能を利用できるようにする。9月中にアルファ版を公開し、10月下旬に正式リリースするとしている。

 さらに同社は、LinuxやWindows、携帯端末やデジタル家電などへの組み込み用途を対象としたLibSylphの組み込みコンサルティング、サポートを提供し、ビジネス面でもSylpheedの利用と普及を支援するとしている。

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