WritelyやThinkFree、そしてMicrosoft Office Liveなど、ブラウザだけで利用できるウェブアプリケーションが増えつつある。こうしたウェブアプリは海外のサービスが多いが、クルークは国産のワードプロセッサウェブアプリ「TYPE」のベータ版を9月4日に公開した。
TYPEはクルークが開発したオンラインワードプロセッサーアプリケーションだ。現在、テスターに応募したユーザーに限定で提供している。ワープロソフトの基本機能を備え、画像やFlashコンテンツをアップロードして貼り付けることもできる。また、ユーザーPCに保存しているWordファイルのアップロードや編集もできる。
ユーザーが作成し、オンライン上に保存したドキュメントにはタグをつけて管理できる。また、WordファイルやPDFファイルに変換してPC内にダウンロードすることもできる。そのほか、ドキュメントを複数ユーザーで共有できる「コラボレート機能」も実装する。近日中には権限設定機能も実装する予定で、ユーザーへのアクセス制限も可能になる。
クルークは2006年4月に、タイトルと記事内容を書いて保存するだけで、ウェブページを生成できるサービス「crooc」を提供している。TYPEのサービス提供について、クルーク代表取締役の片桐孝憲氏は、「アプリケーションはデスクトップからウェブベースに移るという流れがある。我々はcroocでブログより簡単に日記を書けるサービスを提供したが、その延長先上にあるものとして、オフィスアプリケーションであるTYPEを提供したいと思った」と語る。
クルークでは今後、1カ月程度、クローズドなベータ版の提供を続け、バグの修正やシステムの最適化を実施し、正式版として一般公開する予定だ。正式版はユーザーに対して無料で提供される予定だが、収益化については「スポンサードしてもらってサービスを提供するなど、いくつかのパターンを検討している」としている。
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