携帯性抜群の手書き入力デバイス「Nokia Digital Pen SU-1B」 - (page 3)

ノキア
SU-1B
内容:ノキアの『Nokia Digital Pen SU-1B』は、手書きで書いた文字や絵がBluetoothやクレードルを通してパソコンや携帯電話に転送ができるというものだ。ただ、実際にどのように使い、どのような形で転送されるのかは理解にしにくいだろう。そこで、どんな仕組みでどのようにイメージが転送されるのかを見てみた。

専用のペーパーを使わないといけない

  • 付属のA6サイズのノートパッド。国内で正規に販売されるのはこの倍のサイズのA5サイズのノートパッドのみとなる。

 手軽に利用でき、描いたデータの転送も簡単なSU-1Bだが、利用上の問題としては、やはり専用紙の調達だろう。付属品として、A5サイズのとA6サイズのリングノート状のノートパッドが1冊ずつ入っているが、これを使い切ってしまえば全く役に立たないからだ。

 もうひとつの方法として、ペーパーを印刷できるPDFファイルが付属のCD-ROMに収録されている。実際に、PDFファイルを数種類のレーザープリンタで打ち出してみたが、あまりに細かい模様ゆえに鮮明に印刷できず、試してみてもうまくいかなかった。実際に使うためには解像度の高いプリンターなど、限られた環境でしか作成は難しいだろう。

 ただし、ペーパーは見にくいことを我慢すれば複数回の使用も可能。さすがにペーパーのすき間なく真っ黒になってしまえば無理と思うが、何度重ね書きしても問題なく軌跡を記憶してくれている。たとえペーパーに何度も書き込みがあっても、ペンのほうをクリアすれば、その時点から書いた軌跡を記憶してくれるため、問題なく絵などを取り込んでくれるのだ。

 それでも、ペーパーがなくなってしまった場合は、新たにノートパッドを入手する。その場合はノキアストアやノキア製品を扱うO-Partsショップなどに足を運ぶ必要があり、現在は付属している2種類のノートのうち、大きなA5サイズのものの入手が可能だ。

  • 日付やテキストデータの入力に、キーボードの代わりをするバッドも付属する。タッチした場所がデータとなって転送される。

  • 何度も書き込みを行ない、なにがなんだかわからない状態でも、ペンはノートパッドの上の軌跡を読み取っていくため手書き入力が可能となっている。

  • ほぼ塗りつぶされた紙に書いた「ABC」の文字だったが、転送するときちんと「ABC」の文字が浮かび上がる。


手書きのイメージを取り込むのは便利な一本

 SU-1Bは、ペーパーの制約はあるものの、手書きのイメージをパソコンや携帯電話に取り込むには便利この上ない機器といえるだろう。手書きイメージを取り込む機器としてはタブレットがあるが、持ち運びの面で比較するとSU-1Bには遙かにおよばない。また、ペンで書き込んでおき、後でまとめて転送というのも便利だ。

 問題は価格。ノキアストアなどでの価格は33,600円。タブレットと比較すると値が張る印象は否めない。ただ、使い勝手の面では相応のアドバンテージがあるのは確かで、SU-1Bに興味を持ったなら、ぜひ便利さを体験してみてほしい。

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