手軽に利用でき、描いたデータの転送も簡単なSU-1Bだが、利用上の問題としては、やはり専用紙の調達だろう。付属品として、A5サイズのとA6サイズのリングノート状のノートパッドが1冊ずつ入っているが、これを使い切ってしまえば全く役に立たないからだ。
もうひとつの方法として、ペーパーを印刷できるPDFファイルが付属のCD-ROMに収録されている。実際に、PDFファイルを数種類のレーザープリンタで打ち出してみたが、あまりに細かい模様ゆえに鮮明に印刷できず、試してみてもうまくいかなかった。実際に使うためには解像度の高いプリンターなど、限られた環境でしか作成は難しいだろう。
ただし、ペーパーは見にくいことを我慢すれば複数回の使用も可能。さすがにペーパーのすき間なく真っ黒になってしまえば無理と思うが、何度重ね書きしても問題なく軌跡を記憶してくれている。たとえペーパーに何度も書き込みがあっても、ペンのほうをクリアすれば、その時点から書いた軌跡を記憶してくれるため、問題なく絵などを取り込んでくれるのだ。
それでも、ペーパーがなくなってしまった場合は、新たにノートパッドを入手する。その場合はノキアストアやノキア製品を扱うO-Partsショップなどに足を運ぶ必要があり、現在は付属している2種類のノートのうち、大きなA5サイズのものの入手が可能だ。
SU-1Bは、ペーパーの制約はあるものの、手書きのイメージをパソコンや携帯電話に取り込むには便利この上ない機器といえるだろう。手書きイメージを取り込む機器としてはタブレットがあるが、持ち運びの面で比較するとSU-1Bには遙かにおよばない。また、ペンで書き込んでおき、後でまとめて転送というのも便利だ。
問題は価格。ノキアストアなどでの価格は33,600円。タブレットと比較すると値が張る印象は否めない。ただ、使い勝手の面では相応のアドバンテージがあるのは確かで、SU-1Bに興味を持ったなら、ぜひ便利さを体験してみてほしい。
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