MITメディアラボとLEGO、技術を身近にする子供向けロボットキットを開発

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年08月29日 19時57分

 子供にフォーカスしたベンチャー企業のPlayful Invention Co.(Pico)の最新製品「PicoCricket Kit」は、好奇心旺盛な子供たちのイマジネーションをかきたて、創造性を刺激するというLEGOと同じスピリッツをもつ製品だ。

 PicoCricket Kitは、PicoCricketという小さな端末を中心としたキットだ。この小型コンピュータをさまざまな積み木ブロックや、センサー、モーター、ライトに組み込み、USBかシリアルケーブル経由でMacやPCに接続すれば、ソフトウェア「PicoBlocks」を利用してプログラムできる。

 Picoはこの新製品を、子供(ターゲットユーザーは9歳以上)が技術を利用して芸術や音楽などの創造的な分野を探求できる商品として宣伝していく。子供は点灯するライト、動くおもちゃ、触ると音を出す動物のぬいぐるみなどを設計できる。

 PicoとPicoCricket Kitは、LEGOのロボットキット「MindStorms」を開発するマサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Laboratoryと、LEGOとの協力で実現したものだ。MindStormsと同様、PicoCricketは電気センサー付きのプラスチック製ブロック、アウトプット用端末、コントローラソフトウェアで構成される。だが、MIT教授で両プロジェクトに関わったMitchel Resnick氏によると、PicoCricketはロボットを組み立てる以上のことに関心を持つ子供をターゲットとしているという。

 Resnick氏はインタビューで、「われわれは、好奇心旺盛な子供が科学、数学、工学にもっと興味を持つようになってもらいたい。これらの学問に携わるための重要な活動を体験できる、エントリレベルの方法を提供したい」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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