搭載OSこそTablet PC Editionではないものの、V33iには手書き入力のためのさまざまなアプリケーションが搭載されている。手書きメモ、手書きメール、ソフトウェアキーボードなどなど、必要と思われるものは一通りそろっており、通常のタブレットPCとして問題なく使える。
中でも特徴的なのは「PenPower Handwriting」。これは、Wordなどのアプリケーションのウィンドウ内に文字を書き込むと、次々と認識していってくれるというもの。通常の、決められたエリアに文字を書き込む形式に比べ、より気軽に使えるのがうれしい。認識精度も標準以上だ。
A5サイズのV33iは、タブレットPC化することで、よりコンパクトになる。今までのモバイルノートでも入り込めなかったようなシーン、たとえば電車で立っているときとか、散歩しながらとか、そういった場面でも使える手軽さが出てくるのだ。このあたりも本機の大きな魅力のひとつだろう。
今回、実際にV33iを使ってみて感じたのは、デザイン的にも機能的にも、かなり個性が強いマシンだということだった。日本では、ノートPCには「完成度」を第一に求める傾向があるが、V33iはちょっと違う方向性を持っている。
最新マシンに比べると、スペック的には多少劣ったり、アンバランスに思える点もあるが、小型モバイルノートとしては問題のないレベルにはあるし、なによりV33iが魅力的なマシンであることは間違いない。前モデルである「A33i」が、ヨーロッパで好評を博し、多くの熱狂的なファンを獲得したのもうなずける話だ。「ちょっと変わったノートPCが欲しい」と思っている人は、一度FlyBookに触れてみるといいだろう。
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