Sun Microsystemsが、同社のメインフレームリホスティング事業をClerity Solutionsに売却した。Clerity Solutionsでは、技術サポート対象をSunのSolaris以外にも拡大したい考えだ。
Clerityは、Sunのメインフレーム移行ツールとその関連サービスに加え、「Mainframe Transaction Processing(MTP)」と「Mainframe Batch Manager(MBM)」の両ソフトウェアも取得した。メインフレームリホスティング技術を利用すれば、本来はメインフレーム用に書かれたアプリケーションをSunのサーバで運用できるようになる。同技術はまもなく拡張され、Hewlett-Packard(HP)製サーバにも対応するようになる。
「(メインフレームアプリケーションが)そのまま移植できるようになるため、顧客はずっとこのソリューションを求めてきた」、とJenkins氏は語っている。
Clerityの最高業務執行責任者(COO)、Cameron Jenkins氏によると、同社はさらに、SunのMTPおよびMBM事業部から27人の社員を引き受けたという。
6月30日に完了した本契約について、金銭面の条件は明らかにされていない。
オープンソースがその魅力でIBMのメインフレーム市場に挑戦するなか、自分たちのメインフレーム用アプリケーションをほかのOSに移植する方法を探し求める顧客が増えていると、Jenkins氏は語っている。
Clerityはこれを受け、これらの顧客が、SunのSolarisだけでなく、Linux、HP-UX、そしてIBMのAIXへも移行できるよう支援を進めている。
Jenkins氏は、「(技術自体は)HP、Linux、そしてIBMに対応していたが、これを買収したSunが、Solarisだけの対応に絞り込んでしまい、ほかをサポートしなくなってしまった」と語り、Clerityでは9月にもHP-UXとLinuxのサポートを開始することを目指していると述べた。
Sunは、Unixサーバ上でのメインフレーム用ソフトウェアの運用を支援していたCritical Pathの一事業部を2001年に買収した。しかしSunは、Solarisユーザーしかサポートせず、ほかのプラットフォームに頼る約50〜60社の顧客を見放してしまったと、Jenkins氏は語っている。
Clerityでは、これらの顧客に加え、50社以上いる新規見込み客の3分の1以上も獲得したい考えだ。現在、これらの顧客の大半は、これまでSunのものだった同技術の分析を進めているところだという。
これまでの間、世界中で80社以上の企業がSunのMTPとMBMの両移行技術を使ってきたと、Jenkins氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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