サンフランシスコ発--Apple Computerは米国時間8月7日、Intel製プロセッサを搭載した初めてのプロ向けデスクトップ「Mac Pro」を披露したほか、次期Mac OS X「Leopard」のプレビューを公開した。
最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏は当地で開催中のWorldwide Developers Conferenceにおいて、金属の光沢感があるデスクトップMac Proを披露した。Mac Proでは前のPower Mac G5と同じ筐体が使われているが、これまでのPowerPCに代わり、IntelのデュアルコアXeonチップを2基搭載する。また光学式ドライブは2基まで、ハードディスクは4基まで搭載可能。2499ドル(日本では税込み31万9800円)のスタンダード版は、メモリ1Gバイト、Nvidia GeForce 7300GTのグラフィックカード、250Gバイトのハードディスク、CDやDVDを焼くためのSuperDrive1基という構成になっている。なお、Mac Proは本日より発売されている。
トレードマークの黒いタートルネックシャツに青いジーンズという姿で登場したJobs氏は「今日、Power Macが歴史に消え行くことになる」と述べた。同氏は講演中、ところどころの説明をAppleの幹部らに行わせた。Mac Proの紹介役を担ったのは、シニアバイスプレジデントのPhilip Schiller氏だった。
Leopardについては、同社は新機能を10個紹介するにとどまり、その全容を明らかにすることを避けた。同OSは2007年春に発売の予定。10個の機能の中でもJobs氏がまず紹介したのが、Macの自動バックアップをとる「Time Machine」だった。このほかに紹介されたのはビデオ会議機能や、改善されたMail機能、Leopardに標準搭載されることになったメディアソフトウェアのFront Row、画像加工ツールのPhotoBoothだった。
Jobsはまた、これまでMac OS Xに施されてきた改良をおさらいして見せた。このなかには、最も直近に発表されたバージョンであるMac OS X 10.4「Tiger」も含まれている。「これが、われわれのこの5年間の取り組みの成果だ。この間、ライバル企業は何をしていただろう?」と同氏はMicrosoftを皮肉った。Microsoftはこれまで何度かWindows Vistaのリリースを延期してきており、2001年10月のWindows XPリリース以来、完全な新版を出していない。
Appleはまた、Mac Pro以外にIntelプロセッサベースのXserveサーバも披露した。これはデュアルコアのIntel Xeonプロセッサを2基搭載する。同製品は2.0GHz Xeonプロセッサを2基、メモリ1Gバイト、Serial ATAハードディスク80Gバイトの構成の場合は2999ドル(同37万9800円)から購入できる。
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