こうした人気の一方で、はたして脳トレによって本当に脳が鍛えられるのか気になるところです。そこで脳トレ経験がある人に、どんな効果が得られたのか聞いてみました。回答率上位10項目は次のとおりです。
●「脳トレ」によって、どんな効果が得られましたか?
全体 | 高頻度者 | ||
1 | 特にない | 48.7% | 27.8% |
2 | 集中力が高まった | 18.1% | 27.8% |
3 | 気分転換がしやすくなった | 17.6% | 26.7% |
4 | 暗算が速くなった | 11.9% | 19.8% |
5 | 頭がスッキリしていることが多くなった | 9.6% | 12.8% |
6 | 漢字を正しく思い出せるようになった | 6.6% | 10.7% |
7 | 物覚えがよくなった(記憶力が高まった) | 6.4% | 10.7% |
7 | 好奇心が強くなった | 6.4% | 9.1% |
9 | 物忘れが減った(“ど忘れ”が少なくなった) | 5.0% | 10.2% |
10 | 持久力が増した | 4.3% | 8.6% |
ただ、脳トレを習慣として続けている人と、そうでない人では事情が大きく異なるようです。脳トレの頻度について尋ねると、「時間があるときだけ」が36.2%と最も多く、「まったくしていない人」も9.2%を占めました。
一方で「毎日」している人は7.3%、「ほぼ毎日(週5日以上)」は13.5%、「週に数日ほど」は22.0%で、習慣的にトレーニングしている人も約4割に上ります。
その習慣的にトレーニングしている人に限定して回答をまとめると、結果がまったく異なるものになりました。それが高頻度者の欄の数字です。「特になし」とする人は27.8%と全体集計を大幅に下回り、代わりに「集中力が高まった」(27.8%)、「気分転換がしやすくなった」(26.7%)という効果を挙げる人が、ほぼ同じ水準に達しました。
「物覚えがよくなった」(10.7%)、「漢字を正しく思い出せるようになった」(10.7%)など、記憶力に関する効果を挙げる人も多い傾向です。特に「物忘れが減った」(10.2%)を挙げたのは習慣的にトレーニングしている人がほとんどで、習慣的にトレーニングしていない人の回答率(1.2%)を大きく上回りました。
川島教授によれば、脳トレーニングは少しの時間でも毎日続けることが肝心とのこと。脳トレの効果は「暗算が速くなった」(全体で11.9%)のように数値で測れるものを除けば、実感するのが難しいものです。とはいえ習慣的に脳トレをしている人ほど何かしらの効果を挙げた人が多い結果をみると、脳トレを地道に続けるほど、気分や意識にポジティブな変化が生まれやすいといえそうです。
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