1Gバイト600円? 「Hi-MDウォークマン MZ-RH1」が実現した多機能、低価格、高音質オーディオプレイヤー - (page 2)

ソニー
MZ-RH1
内容:「iPod」を始め、同社の「ウォークマン Eシリーズ」など、デジタルミュージックプレイヤーの勢いに押され気味のMDプレイヤー。しかしPCとの連動性をうたった「MZ-RH1」の登場により、にわかに注目を集め出した。リニアPCMでの録音、MDの楽曲をPCにデジタル転送、データストレージとしての活用など、あらゆるシーンで使えるHi-MDモデルをチェックした。

USBケーブルで、MD内の音楽をPCに簡単転送

 次に注目したいのが、これまでMDに録音した楽曲をPCにデジタルで保存できることだ。付属のCD-ROMから「SonicStage Ver.3.4」を使えば、USBケーブルから、デジタルで高速転送してくれる。まるでMDがデジタルミュージックプレイヤーの手軽さを得たと言う訳だ。

 PCに保存された音楽データは、未タイトルの場合は、曲データの波形を読み込み、データベースと照合し、楽曲情報を取得してくれる。MDへ逆転送すれば、MD上でも楽曲情報をディスプレイで確認できる優れものだ。ちなみにMDに付属しているスティックコントローラーは漢字対応(表示文字数6文字)だ。

 気になる録音時間だが、74分のMD(Hi-MDモード)なら、リニアPCMで26分、Hi-LPで9時間20分録音できる。1GバイトのHi-MDなら、リニアPCMで1時間34分、Hi-LPで34時間録音できる。さすがに高音質のリニアPCMでは、録音できる時間は短くなってしまうが、Hi-LPであれば、ミュージックプレイヤーの256Mバイトクラスの曲数を74分ディスク1枚に録音しておける。

 ただし、Hi-LPともなると、転送レートが64Kbpsとなり、楽曲や聴く人によっては、多少音質に不満を感じてしまう。音質面とデータ容量(楽曲数)のバランスから考えて、Hi-SPがオススメのモードだ。

 

 通勤、通学で聴く楽曲数を考えるとディスクを2〜3枚用意すれば事足りる。1000曲をフルランダムで聴くのが好きと言う人でなければ、まったく問題がない。それどころか、曲数があり過ぎて聴きたい曲が見つからないような人には、ディスクを選択する時点で曲数が絞れるので、かえって使いやすさを感じるだろう。

  • タイトルが付いていない楽曲もPCに取り込めば、曲データの波形から情報を入手する。再度、MDに移し変えれば、タイトルなどの楽曲情報付きのMDが完成する

  • PCで取得した楽曲情報は、スティックコントローラーのディスプレイに表示される。リモコンの表示だけで、現在再生されている曲名などが確認できるため便利だ。漢字も最大6文字まで表示されるので、視認性も高い

  • 取り込みや転送する際のフォーマットは、詳細設定で自由に変更することができる。ビットレートによって、収録曲数が変化するので、確認しておこう

スティックコントローラーとジョグレバーで洗練された操作

 実際に手にとってみると、ミュージックプレイヤーに慣れ親しんだ人には、ひと際大きく感じてしまう。MDプレイヤーとしては破格の小ささだが、メモリー系のミュージックプレイヤーと比較するとその大きさは倍以上だ。

  • 本体のジョグレバーでは、録音レベルの調整が行える。左側のレバーをスライドすることで録音が開始。レバーが大きいため録音ミスがしにくい

 ジョグレバーは本体とスティックコントローラー両方に採用している。本体のジョグレバーは、録音時にRECレベルの調整ができ、再生時には、再生、巻き戻し、早送りの操作が可能だ。スティックコントローラー部のジョグレバーは、音声レベルの調整が可能だ。ジョグレバー自体は、操作がしやすいのだが、本体とスティックコントローラーで、操作する内容が変化するので、多少困惑してしまうのが残念だ。

 本体の録音ボタンは、スライド式で独立した場所に設置してあるので、操作の確実性は格段に向上する。ボイスレコーダーとしても使い勝手は、専用機に勝るとも劣っていない。

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