Dellは米国時間7月13日、郵送によるキャッシュバックや短期プロモーションの大幅削減など、消費者向け価格戦略に関する変更をいくつか発表した。
家庭および小規模企業向けグループを担当するシニアバイスプレジデントRo Parra氏によると、Dellは、同社サイトの製品販売価格を消費者にとって常に分かりやすい形にすべく努めているという。Dellでは、追加メモリや液晶ディスプレイの無償提供など、短期プロモーションを頻繁に展開していたが、消費者が購入を判断するのに1〜2日迷っているうちに終了してしまう場合もあった。
新戦略には、Dell製品の定価を下げる効果がある。しかし全体で見ると、構成の確定したシステムにはほぼ同額を支払うことになる、とParra氏は語っている。
Parra氏は、「徐々に透明性を確保し、定価でも確実に値頃感を提供し続けるための措置だ」と述べている。
これらの変更は、8月の「Inspiron」ノートPCとデジタルテレビを皮切りに、今後12〜18カ月間をかけて実施される。
CurrentAnalysisのアナリストSam Bhavnani氏は、「Dellのプロモーション戦略は顧客にとってあまりに分かりにくかった。目の前の画面に表示されているプロモーションが一番得なのか、それともほかにもっと得なものがあるのかが全く分からなかった。このプロセスを顧客にとって分かりやすくすることが正しい方向への一歩であることは間違いない」と述べている。
ただしDellは、将来的なプロモーションや郵送キャッシュバックの実施にも含みを持たせている。13日に行われた発表は、製品ラインアップあたりのプロモーションを70%削減し、単一製品あたりのプロモーションは80%削減することを目指していると、Parra氏は語っている。
定価を上げることが可能で、多くの顧客が申請さえしないため、リベートは以前からネットの小売業者らに評判が良かった。しかし、手続きに関する苦情の増加を要因にあげ、Best BuyやOfficeMaxを先頭に小売業界もキャッシュバックの廃止に動き出している。
Parra氏は、「(キャッシュバックは)時間をかけて大幅に削減するつもりだ」と述べているが、Dellがキャッシュバックを完全に排除する可能性については言及を避けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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