「iza!」は「新聞2.0」--産経デジタルが語るネット事業への取組み - (page 2)

 産経新聞グループの4サイトのニュースをまとめて読めることや、記者によるブログや、用語集「イザ語」の採用などがiza!の特徴となっている。ブログを執筆する記者は現在62名で、さまざまな部署から選ばれている。ブログの執筆作業は業務の一部としており、週一回の更新を義務付けているという。ブログ執筆記者については、今後100人規模に拡大したい考えだ。

 イザ語は記者が執筆しており、現在約5000件の用語が登録されている。ウィキペディアのようにユーザーが説明を書き加えることも可能だ。また、イザ語のページでは語句を含むニュースやブログ、写真などのともリンクしている。なお、サイトの構築はチームラボが担当しており、チームラボビジネスデベロップメントと共同で開発した検索エンジン「SAGOOL」などが採用されている。外部からの利用がしやすいことを念頭にサイト構築を行ったという。

 ユーザーが自由にブログや記事へのコメントができることで、不適切な書き込みや著作権を侵害する画像のアップなどが懸念されるが、ユーザーの書き込みに関しては特にチェック機構を設けていないという。もちろん、問題のある書き込みが発覚した場合は早急に対処するが、現在ところそのような書き込みはないとしている。ただし、画像に関しては厳しいチェックを行っているという。

 今後の予定としては、8月くらいにはベータ版から正式サービスに移行することを目指す。アクセス数の目標は特に設定していないが、ブログを執筆するユーザーを1万人まで早期に増加したいという。iza!をインターネットビジネスとして発展させる考えはあるものの、サイト構築による投資が大きく、ここ3年での黒字化は難しいとしている。なお、「iza」の名称は社内公募によるもので、「イザナギ」「イザナミ」の「イザ」から「新しいものを生み出す」「いざというときにここを見ればわかる」という意味があるという。

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