Warner Bros. Entertainmentは米国時間6月26日、GUBAのサイトでインターネットを介した長編映画およびテレビ番組の販売を開始した。GUBAは、ウェブサイト上で一般の人たちが制作したビデオを紹介する企業のうちの1社だ。
GUBAの顧客は、1日当たり1ドル79セントで映画を借りることができる。また、古い作品の場合は9ドル99セントで、新しい作品については19ドル99セントで購入することも可能だ。両社によれば、コンテンツはすべて、Microsoftの開発したデジタル著作権管理ソフトウェアによって保護されているという。
GUBAのようなインターネットサイトを脅威とみなす映画会社も多いが、今回の提携は、映画会社のなかにはインターネット企業と手を組む準備ができているところもあることの表れである。
Warner Bros.は5月に、BitTorrentのファイル共有技術を使用して映画の販売を開始することを発表したばかりだ。GUBAにとって、今回の同社との提携は大成功といえる。ビデオの共有スペースを提供している他のほとんどの会社と同様に、GUBAも、これまでYouTubeの誇る圧倒的な存在感の陰に隠れてしまっていた。GUBAの最高経営責任者(CEO)であるThomas McInerney氏は、今回のWarner Bros.との提携が、ライバル企業と差をつけるきっかけとなることを期待していると述べた。
同氏はこれまで、今回のような取引を成立させるべく、ハリウッド中の映画会社に声をかけてきた。映画会社との関係を構築する上で障害となることの1つが、著作権保護された作品の扱いだ。GUBAを含む、ユーザーが作成したビデオを紹介する人気サイトの一部では、ユーザーが自分のお気に入りのテレビ番組や映画のクリップを掲載することが頻繁に発生している。
こうしたサイトでテレビ番組や映画のクリップを見たがる人が多いのも事実だが、これらのコンテンツはたいていの場合、著作権で保護されている。テレビ局や映画会社はこれまでも、自社のコンテンツが掲載されているとしてYouTubeやGUBAに警告を発してきた。
「プロが作成したコンテンツをオンラインで見たいという需要が高いのは明らかだ。しかし、法律の許す範囲でこれを配信する方法は、今のところあまりに少ない。今回の提携は、映画会社のコンテンツに人々が容易にアクセスできるようするための出発点になる」(McInerney氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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