オープンソースサービスのビジネスにおいて草分け的な存在であるSpikeSourceはこれまでのビジネス戦略を変更し、中規模企業に焦点を合わせるようだ。
SpikeSourceが2004年秋に発表した当初のビジネスプランは、オープンソースの「スタック」に関して大企業顧客にテストおよび認証サービスを提供するというものだった。それらのスタックはツール、データベース、OSのような事前に統合されたオープンソースコンポーネントである。
SpikeSourceの幹部によると、Kim Polese氏が率いる同社はここ1年で、付加価値のある再販業者を通じて中規模企業にサービスを販売するという戦略を推し進めてきた。Polese氏はかつて、Sun Microsystemsの最初のJava担当プロダクトマネージャーであり、またMarimbaの最高経営責任者(CEO)を務めていた時は、ドットコム時代の寵児と見なされていた。
「中小企業には、まだ開拓されていない多くの商機があると考えられていた。他方、大企業にも素晴らしい商機もあるが、販売サイクルは長い」と米国時間6月21日にマーケティング担当バイスプレジデントのJoaquin Ruiz氏は述べている。
Ruiz氏は、中小企業の情報技術への支出は大企業よりも急速に増加していると指摘し、さらにオープンソースコンポーネントを使用したウェブコンテンツ管理システムのようなアプリケーションの構築に関心が高まっている、と付け加えた。
SpikeSourceは、カスタマイズされたアプリケーションを構築する付加価値再販業者などのチャネルディストリビューターへの販売を戦略としている。エンドユーザー、特に小規模企業は地元の再販業者あるいはコンサルタントからハードウェアや完成したアプリケーションを購入する場合が多い。
SpikeSourceは、さまざまなオープンソース製品のテスト済みスタックやバンドルされたスタックを提供し、そして定期アップデートやサポートサービスを行っている。同社はオープンソースのソフトウェアコンポーネントを最新版に保つ最も安価で簡単な方法として、この自動化されたアップデートサービスをチャネルパートナーに売り込んでいる。
「われわれは中小企業向けのこの戦略を実現するつもりだ。当社の提案はコストパフォーマンスが高いので利益の改善に繋がるだろう」(Ruiz氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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