結論から言えば、投資家の多くがエタノール産業に好意的だということのようだ。
米国2番手のエタノール製造企業VeraSun Energyの株価は株式公開(IPO)以来、急上昇を続けており、株価が約30%値上がっている。
VeraSun Energy株は6月14日午前10時(米太平洋標準時)現在、1株あたり約30ドルで取り引きされている。同社はIPOで1825万株を1株あたり23ドルで売り出した。この公募価格は事前の予測を上回るものだった。同社は当初、18ドル〜20ドルの株価で1725万株を売り出す予定だったが、9日になって公募予定価格を21〜22ドルに引き上げ、販売株式数を増やした。
サウスダコタ州に本拠地を構える同社は、トウモロコシからエタノールを製造する企業だ。エタノールはアルコール の一種で、他の材料と混ぜて燃料として利用したり、一部では車の主燃料として使われている。同社は現在、年間2億3000万ガロン(約8億7000万リットル)を生産している。計画段階にある工場が完成すれば、2007年には年間3億4000万ガロン(12億9000万リットル)、2008年第1四半期には5億6000万ガロン(約21億2000万リットル)生産できるようになる。
2006年第1四半期の業績は、売上高が1億990万ドルだったのに対し、純利益はわずか270万ドルとなっていた。
株式公開初日の株価上昇は、投資家が先ごろより代替燃料に興味を示していることの表れである。エタノール製造企業らはこの数カ月間で、ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & ByersやMicrosoft会長Bill Gates氏が出資する投資会社などから資金を調達している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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