現在開発が進められている携帯電話向けの新しい画面のコンセプトは、自然への回帰といえる。
Qualcommらが推進しているPDAや携帯電話向けの最新の画面技術は、太陽と液体のおかげで、1日中電源をオンにしていてもバッテリを消費しない。この結果、同技術を採用した画面を搭載した携帯電話は、株価、ニュース、内蔵MP3プレーヤーと連動する音楽ビデオを継続して表示できる。一方、現在の携帯電話では、必要に迫られて画面が暗くなる。
最新の画面技術がこれまでの画面と違う点は、バックライトを必要としないことだ。その代わり、太陽の光や画面内の液体の動きを利用して発光する。
先週米サンフランシスコ州で開催されたSociety for Information Display(SID)の年次カンファレンスにて、Liquavistaで最高経営責任者(CEO)を務めるMark Gostick氏は、バックライトはバッテリを浪費していると語った。同社は、Royal Philips Electronicsからのスピンオフ企業だ。現在、画面は携帯電話の全バッテリの30%以上を消費しており、バックライトは画面に供給される電源の90%をも消費しているという。
「携帯電話バッテリの最大の浪費源は画面だ」と付け加えるのは、QualcommのCEO、Paul Jacobs氏だ。Qualcommは、自社の画面技術を「iMod」として携帯電話メーカーに売り込もうとしている。
iMod画面は基本的に複合ミラーといえる。携帯電話が作成する画像は、太陽光や周囲にある人口光を受けたときに視覚化される。iModに組み込まれた電子回路は、照明などの効果も管理している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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