Seagate Technologyは米国時間6月7日、大容量スペースが必要とされる携帯端末、デジタルメディア管理、およびクロスプラットフォームでの同期を用途に考えられたハードディスクの新シリーズを発表した。
携帯端末用ドライブの新シリーズ「ST18」は、プラター1枚あたり60Gバイトを保持する1.8インチの垂直磁気記録方式ハードディスク(各ビットを垂直に積み重ねて大容量を達成するドライブ)を採用する。Seagateでは、ST18が実現する半導体メモリの堅牢性と長時間バッテリ駆動性能を大きく宣伝している。
「Mirra Sync and Share Personal Server」は、2005年に投入された個人および中小企業向けサーバ「Mirra Personal Server 2.0」の次世代機。新バージョンは、ネットワーク上にあるPCとMacによるデータの同期と共有や、オンラインアカウントへのリモートデジタルアクセスが可能で、320Gバイト版が499ドル、500Gバイト版が599ドルとなっている。両バージョンとも間もなく出荷開始となる。
Seagateは、ゲームやメディアアプライアンス向けに考えられた「LD25」シリーズを拡張し、2007年の初めごろに60Gバイトと80Gバイトの両バージョンを追加する。LD25ハードディスクは(ボールベアリングではなく)流体軸受モーターを採用している。同モーターは、Seagateが静寂性実現のために2004年から採用している。LD25シリーズには既に20Gバイト、30Gバイト、および40Gバイトの各バージョンが存在する。
デジタルビデオレコーダ用で、垂直磁気記録技術を採用する「DB35 Series」ハードディスクには750Gバイトドライブが追加された。2006年第3四半期までに発売される。
Seagateはさらに、垂直磁気記録技術を採用した、ノートPC用2.5インチハードディスク「Momentus」を新たに3種類発表した。「5400 PSD」はディスクとフラッシュメモリを組み合わせたハイブリッドなノートPC用ドライブで、「5400.2 FDE」は暗号化対応ドライブ、そして「7200.2」は7200 RPMドライブを採用するノートPC用ハイパフォーマンスモデルだという。
デスクトップ用としては、新たに容量146Gバイトの2.5インチドライブ「Savvio 10K.2」が投入される。
一方、Seagateはエンタープライズ分野向けとして、ボタン(シャットダウンを行うための物理的なスイッチ)と750Gバイトの容量を持つ559ドルのバックアップハードドライブ「Barracuda ES」のほか、eSATAに対応し、300Gバイトで269ドル、500Gバイトが399ドルとなるプッシュボタン式バックアップハードドライブも発表した。これら3モデルは間もなく発売される。
今回の発売は、SeagateがMaxtorを19億ドルで買収したのを受けて行われた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」