ノースカロライナ大学(UNC)Health Care Systemは患者情報を一元管理するウェブベースの医療記録システムの開発を計画している。IBMが米国時間6月1日に述べたところによると、同社はこの計画の技術面を請け負うことになったという。「WebClinical Information Systems(WebCIS)」と呼ばれるこのシステムは、UNCの施設内にいる介護職員約7000人が使用する紙のカルテと抜本的に取って代わることになる。介護職員らは信頼性の高いウェブサイトを通じて100万人に及ぶ患者の医療情報にアクセスが可能だとIBMは述べた。
UNC Health Careは、IBMのいわゆる「Health Information Framework」を使用する予定だ。同フレームワークは医療産業のオープンスタンダードに基づいて設計されている。医局と薬局の記録、さらに研究室の報告書などを統合するシステムを開発することが可能だ。IBMによれば、例えば、病院の緊急治療室は、受け入れた患者の薬歴やアレルギー反応、過去のレントゲン写真、以前の診断記録などの完全な情報を即座に確認することができるという。
本契約の金銭的な条件は明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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