Micron Technologyはコンパクトデジタルカメラ用の撮像チップを2007年にも公開する予定である。これによりアマチュア写真家もオースチンパワーズさながら熱狂的な連写ができるようになる。
アイダホ州に本社を置くチップメーカーのBoiseは、コンパクトカメラ用の8メガピクセルのシリコン撮像デバイスを考案した。これにより8メガピクセルの写真が1秒当たり10枚、あるいは2メガピクセルの写真が1秒当たり30枚撮影できるようになる。もしカメラメーカーがこのチップを採用すれば、消費者はビートルズの「ハード・デイズ・ナイト」で有名になった60年代風のフォトモンタージュを作ることができるようになる。
このチップはまた、 高精細デジタルテレビ(HDTV)のエントリーレベル版に相当する「720p」形式でのビデオ撮影も可能とする。
現在のコンパクトカメラの多くや一眼レフカメラですら、この機能はもたない。ほとんどのカメラが最高の解像度で1秒当たり2〜4ショット、または低解像度で10ショットしか撮影できない。またほとんどが480x640ピクセルの解像度でビデオ撮影をする。
しかし過去2年間にわたり、デジタルカメラには改善が施されてきた。伝統的にカメラメーカーは自前でチップを製造してきた。しかし、チップ開発にかかる費用と時間があまり膨大であるとして、カメラメーカーらは、Texas Instruments、NuCore、Micronといった企業にスチールカメラ用の撮像デバイスを製造させることを考えるにいたった。
他方でもう1社のAmbarellaは、比較的手ごろな値段の撮像デバイスをビデオカメラ用に製造している。これにより大手家電メーカーは(現在のところ2000ドル程度で出回っている)HDビデオカメラを800ドル程度で販売できるようになるであろう。
デジタルカメラはまた、CCDに依存せずに、CMOSプロセスで製造された撮像デバイスに移行している。CMOSプロセスは、当初は安価なカメラや携帯電話の撮像デバイスを製造するために利用されていたが、着実な進歩をみせている。
設計者らはCMOSにより、 撮像デバイスのピクセルの縮小方法を発見した。これは、カメラ設計者がカメラのレンズサイズを拡大することなく、解像度を高めることが可能となったことを意味する。
Micronの撮像デバイスは直径1.75ミクロンのピクセルサイズを誇る。これは標準的なピクセルサイズより小さい。Micronはまた、ピクセルが1.4ミクロンのチップも開発している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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