シーエーシー(CAC)は、任意のキーワードがブログ上でどの程度話題になっているかを時系列にグラフ化して表示する「ブログクチコミサーチ」の有料サービスを6月1日より開始する。データをCSV形式で保存できるなどの機能を搭載し、調査会社や企業のマーケティング担当者などに向けて提供する。
ブログクチコミサーチは、任意のキーワードの話題性を統計データとして表示できるサービス。CACでは毎日約10万件のブログエントリをランダムに収集して解析している。データは約10分ごとに更新される。1月より無料のベータサービスが提供されており、1万人以上の利用者がいるという。
無料サービスでは、ウェブ上で話題度の推移などを見ることしかできなかったが、有料版ではデータをCSV形式でダウンロードできるようにした。これにより、ユーザーは自由にデータを加工でき、より深い分析も可能になる。
また、これまでは最長で過去6カ月間のデータしか表示できなかったが、有料版は週別に過去1年間の変化を表示する(グラフ)。話題になった週の上位5位については、そのキーワードとともに語られたことの多かった関連キーワードも掲載する。ユーザーが常に話題度を確認したいキーワードについては、最大5個まで登録できるようにした。これらのキーワードは1日単位の話題度推移が簡単に見られるようになる。
このほか、分析対象とするブログを絞ることも可能とした。例えば、「ダイエット」というキーワードについて書かれたブログだけを対象にし、「食べた」というキーワードで検索すれば、ダイエットについて書いている人が「食べた」という言葉と一緒にブログ上で書いた単語が見られるようになる。CACでは、「特定の集団のライフスタイル特性を把握したいときに参考になる機能」と説明する。
利用料金は1アカウントにつき月額4万9800円。アカウントは2種類あり、データをCSV形式でダウンロードできる「BZバージョン」と、データをダウンロードできない代わりに、最大3ユーザーが同時アクセスできる「M3バージョン」がある。M3については、複数の部署で利用する場合などに有効としている。
CACのKIZASI事業室室長である潮英治氏は、「これまで、こういった調査ツールを一般のマーケット担当者などが自由に利用することは難しく、調査会社に依頼してレポートをしてもらうのが一般的だった。価格を5万円以内に抑えたことで、より気軽に利用してもらえるのではないか」と話す。
CACでは5月15日から26日までの間、ブログクチコミサーチ上でユーザーを募集する。募集数は500アカウントとなる。
無料サービスについては、6月末までは機能を変えずに提供する。7月以降については未定としているが、無料サービス自体がなくなることはないとのことだ。
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