RSS広告社は5月10日、複数のアフィリエイトサービスを一括で検索して利用できる「Trend Match Combine」アルファ版の提供を開始した。
Trend Match Combineは、日本語解析技術を利用してユーザーが書いた文章を自動解析し、アフィリエイトサービス事業者の持つ商品データベースの中から内容の近いものを検索したうえで、広告として表示するサービスだ。この日本語解析技術はRSS広告社のコンテンツ連動型RSS広告「Trend Match」のために開発されたものを利用している。広告を通じて商品の購入などがあった際、ユーザーに報酬が支払われる。
サービスはTrend Matchのユーザーに提供される。Trend Matchのユーザー登録は無料だが、専用サイトから申し込んだのち、公序良俗に反しているかどうかなどの審査に通過する必要がある。
ユーザーは利用の際、ブログなどで公開する予定の文章をTrend Match Combineの管理画面に入力して、解析実行のボタンをクリックする。すると文章が自動で解析され、内容に近い広告が検索され一覧表示される。広告は複数のアフィリエイト事業者から提供され、一画面に表示される(画面)。
あとは一覧からユーザーが表示したい広告をTrend Matchから1つ、アフィリエイトから最大4つ選択し、アフィリエイトのユーザーIDを入力の上、広告作成のボタンを押せば、広告を表示するためのHTMLコードが生成される。コードをブログなどの記事に追加すれば、選択した広告が表示される。なお、Trend Matchの広告は必ず1つ選択する必要がある。また、キーワードを手動で入力して、広告を検索することもできる。
Trend Matchの広告はクリックされるたびに、報酬が支払われる「クリック課金型広告」となるが、アフィリエイトサービスの広告は、各サービスにより異なる。
Trend Match Combineはアフィリエイトサービス事業者が提供するAPIを利用している。アルファ版では、アマゾンジャパンのAmazon.co.jpとディー・エヌ・エーのビッダーズに対応する。6月上旬までにはリクルートやリンクシェア・ジャパン、セプテーニ・コマース・アンド・テクノロジー、インタースペースのアフィリエイトサービスにも対応する予定だ。
また、同時期にベータ版へのバージョンアップをする。ベータ版では検索結果の広告表示数を増やすことなどを予定している。
RSS広告社の代表取締役 兼 ネットエイジグループ執行役員の田中弦氏は「マッシュアップサービスで本当に利益が上がるものがあるのかと言われるが、アフィリエイト事業者の提供するWebサービスとRSS広告社の日本語解析技術によるマッシュアップは利益を生むサービス」と述べる。ユーザーは複数のアフィリエイトサービスを簡単に利用できるようになり、アフィリエイトによる収入が期待できる。また、アフィリエイトサービス事業者にとっては新規のメディアを開拓できる。
RSS広告社は、アフィリエイトサービス事業者とアフィリエイトの広告主が支払う広告掲載料の一部を折半するほか、Trend Matchの広告表示の機会を増やすことで収益を得る。
Trend Matchはユーザー数は現在1万件を越えているが、Trend Match Combineの提供により、2006年内に5万件まで増やすことを目指す。さらに今後は、ポータルサイトやブログサービス事業者向けにTrend Match Combineの機能を提供する計画だ。
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