テキサス州オースチン発--Advanced Micro Devices(AMD)の最高経営責任者(CEO)Hector Ruiz氏が当地開催の2006 World Congress on Information Technology(WCIT)にて米国時間5月3日に行った発表によると、Dellが、AMDの支援するデータセンターの省電力推進プロジェクトへの参加に同意したという。
Dellは、AMD、Sun Microsystems、Hewlett-Packard、IBMが2006年4月に立ち上げた非営利団体「Green Grid」に加わる。Rackable SystemsとEgeneraもまた同団体に加わった。Green Gridは、データセンターの省電力化を目指しているITマネージャーのための意見交換の場を提供し、ベストプラクティスを紹介することを目的とする団体だ。
電力消費は、ITマネージャーの抱える最も差し迫った問題の1つとなっている。サーバに搭載されたプロセッサが大量の電力を消費するのに加え、サーバが稼動する部屋の室温を一定に保つための冷房設備の消費電力も増える一方だ。
Ruiz氏によると、DellのGreen Grid参加の決断については、同社の創業者で会長のMichael Dell氏がWCITでの基調講演でより詳しく説明する予定だと言う。DellはAMDの強力なライバルであるIntelのチップを利用する顧客で、両社の間で揺れ動いた時期もあったが現在もIntel製品しか使っていない。しかし、AMDが提供する最新のサーバ用チップはIntel製チップよりも消費電力が小さく、AMDのパートナー企業はこれをDellに対抗するセールスポイントとして利用しようとしている。
WCITは2年に1度、世界のIT問題と展望について話し合うために開催される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力