音楽配信サービスの利用率はまだまだ1割弱--普及のカギは低価格化と認知向上

 インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は4月20日、gooリサーチ登録モニターおよびgooユーザーを対象に実施した「第2回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を公表した。

 この調査は、インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について、最新の実態を把握することを目的とした定点調査であり、毎月1回のペースで調査を実施している。第2回となる今回は、インターネットによる音楽配信サービスの利用実態について調査を行っている。

 調査によれば、有効回答者数4万3585名のうち、14.1%がPCによる音楽配信サービスを利用していることが分かった。性年齢別に見ると、男性20代において18.8%と最も利用率が高くなっている。また、未利用者における将来の利用意向は28.8%だった。

 一方、PCによる音楽配信サービスを利用しない理由としては、「単価の高さ」を挙げる回答者が38.1%と最も多く、他に「よく知らない」が20.3%となっており、楽曲単価の低廉化と認知の向上が更なる普及拡大の鍵となると分析している。

 また、音楽配信サービス利用者でCDのレンタルや購入も行っている回答者を対象に、CDなどのパッケージメディアとPCによる音楽配信サービスの位置づけについて聞いてみたところ、アーティストのアルバムを1つの作品としてまとめて聴く場合はCD、ヒット曲を楽曲毎に聴く場合は音楽配信と位置づけている回答者が36.0%に上った。このほか、「とくに区別していない」とする層が34.9%と多かった。

 今後の音楽配信サービスの利用に関連して、オプション的なサービスへの利用意向をたずねたところ、「アーティスト別に自分の好みで選曲したパッケージを割安な価格で購入できる」というサービスの利用意向が52.4%と高かった。

 さらに、音楽配信以外の代表的な音楽関連サービスの利用意向をみると、「インターネット無料ラジオ」が37.0%、「月額会費制聞き放題サービス」が35.2%となっている。

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