【ロンドン=蔭山実】英サッカー、プレミアリーグの人気球団、アーセナルは十三日、新本拠地のエミレーツ・スタジアムに高品位テレビ(HD)ネットワークを構築するため、日本のソニーと技術提携に合意した。高画質で試合の映像などを観客に提供できる一方、将来は端末を使って観客がリプレーを楽しむことも可能になるという。HD対応の競技場は欧州では初めて。
ソニー・ヨーロッパによると、ソニーはHD映像の編集機器を提供し、アーセナルは独自編集で競技場内の計四百三十九台のHD対応モニターに高画質の映像を流す。映像はオンラインやDVDでも販売されるほか、ソニーはプレイステーション端末でワイヤレスでゴールシーンなどを振り返る技術も検討中という。
エミレーツ・スタジアムは今年八月にロンドン北部にオープンする予定で、六万人収容。これまでアーセナルの試合にはシーズンを通じて世界各地から計百万人のファンが訪れており、ソニーのHD技術にも格好のPRの場となりそうだ。
ソニー・ヨーロッパは欧州で業務や家庭でもHD技術の拡大を目指しており、「アーセナルの投資で多くの観客が試合を高画質で見られるようになった」と提携を歓迎。アーセナルは「欧州で最先端のHD対応競技場をつくりたかった。ソニーとの提携で最高の映像体験をサポーターに提供したい」と話している。
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