Googleが音声を使って情報を検索できる技術を開発していることが、このほど公開された特許情報から明らかになった。
この出願番号7027987番の特許には、「検索エンジン用の音声インターフェースに関するもので、言語モデル、音声辞書、聴覚モデルを利用することで、サーバがN-best仮説リストもしくは単語グラフを生成する」と書かれており、 出願者の名前はGoogleとなっている。
この特許は米国時間4月11日に公開されたが、最初の出願期日は2001年2月となっていることから、Googleがこのプロジェクトをかなり以前から進めていたことが分かる。
「Google Voice Search」と呼ばれるこの技術のデモは、1年以上前からGoogle Labsで公開されている。同社はGoogle Labsを使って、ベータより前の段階にある技術を試験的に公開している。
GoogleのCraig Silverstein氏(技術担当ディレクター)は2004年に行われたインタビューのなかで、同社が道順調べからスーパーでの買い物まで、あらゆる用途に役立つ音声インターフェースの実現を想い描いていると述べていた。
しかし、12日にはGoogle広報担当のBarry Schnitt氏が、この特許情報から過度の推測はしないように注意を促した。
「われわれは、社員が考え出したさまざまなアイデアについて特許を申請している。そのなかには、後で実際の製品やサービスにつながるものもあれば、ならないものもある。特許申請を見て、もうすぐ製品発表があるとは推測しないでいただきたい」(Barry Schnitt氏)
Google Voice Searchは現在すでにGoogle Labsで公開されており、これを使えば電話でGoogleが利用できるようになる。
CNET News.comがテストしようとしたところ、同ウェブページにあるデモを利用することはできなかったが、同システムの仕組みが以下のように説明されていた。
「検索する場合は、Googleが提供した電話番号に電話をかけると、「Say Your Search Words(検索する言葉を話してください)」というメッセージが流れる。デモでは、しばらくすると検索結果が出て、利用者がリンクをクリックして詳細を見るようになっている。おそらく実際には、携帯電話の画面や車載システムに結果が送信されることになるだろう」
この技術の用途として考えられるのは携帯電話だ。携帯機器向けのウェブをつかったサービスは増加傾向にあるが、携帯電話のキーボードでは、検索キーワードの入力が非常にやりづらい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス