Viivは、Intelがかなりの時間を費やして開発を進めてきたもので、同社にとっては、ノートPC用の「Centrinoブランド」に続く2番目の大規模なプラットフォームマーケティング戦略でなる。Viiv PCとして認定を受けるには、Intelのデュアルコアプロセッサ、MicrosoftのWindows XP Media Center Edition、Intelのネットワーキングチップ、高品位オーディオを含む、各種のコンポーネントをサポートすることなどが仕様で定められているが、それに合わせてPCを製造するメーカー各社は、Centrinoの場合と同じく、Intelからマーケティング関連の支援を受けられる。
IntelのSkoog氏は、Viivの狙いについて、同ブランドのPCでは高度なデジタルエンターテインメントソフトに対応できる一定レベルの性能を持つことが保証されたていることを示すことだと説明した。Intelはまた、大画面やリモコンに対応したアプリケーション開発でコンテンツプロバイダーとも協力を進めている。早い時期に出されたデジタルエンターテインメント用ソフトのなかには、リモコンではなく、キーボードやマウスを使って情報を受け取る設計になっているものも多い。
Intelでは、Centrinoブランドの場合と同じく、ネットワーク関連機器や携帯プレイヤー、テレビなどのハードウェアについても、Viiv PCに対応するものを認定し、PCを核とするホームエンターテインメントシステムを簡単に構築できるようにすることも計画している。
「単にハードウェアだけ提供しようとしているのではない。われわれは、必ずしもうまくいっているとは言えないPC、家電、コンテンツの3つの業界に協力を働きかけている」(Skoog氏)
すでに出回っているViiv PCには、特筆に値する新しい機能がある。「Quick Resume」というこの技術はPCの電源をテレビと同じようにオフにできるようにするものだ(実際にはPCは完全には停止せず、音の静かなサスペンドモードに入る仕組みになっている)
またコンテンツ側では、現在すでにWindows Media Centerのインターフェース上にある「Online Spotlight」のなかに、MTVやESPN、AOLのコンテンツへのリンクが表示されている。ただし、Viivに対応しないWindows Media Center PCでもこれらのコンテンツを見ることは可能になっている。
「たった3カ月程度でブランドを浸透させようとは思っていない。ブランドづくりには何年もかかる」とIntelのDon McDonald氏(Digital Home Groupゼネラルマネージャー兼バイスプレジデント)は先ごろ行われたCNET News.comとのインタビューのなかで述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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