MySpaceがほかのコミュニティサイトよりも多くの不適切で暴力的なコンテンツに悩まされているとすれば、その理由は2つの問題と関係していることが考えられる。まず第一に、同サイトが抱えるトラブルの大半は、利用者対象としている13歳未満およびティーンエイジャー層に関連して発生していると、Lindstrom氏とTribe Networksの最高経営責任者(CEO)のJan Gullett氏は指摘している。こうした若いユーザーには、行動規範についてより丁寧に説明してやらねばならない。第二には、当初MySpaceはサイトに関して無干渉主義を取っていたという事情がある。
Lindstrom氏は、この無干渉主義が「何でもあり」の風潮を生み、サイト上に寛容的な雰囲気をもたらしたと話す。
「MySpaceのこうした特徴は、ティーンエイジャーやもっと小さな子どもたちに大いに受け入れられた。われわれは、(サイトの取り締まりを)愚直といってよいほど入念に行ってきたので、当社のサイトにはMySpaceのような雰囲気は生まれなかった」(Lindstrom氏)
もっともMySpaceは、同サイトのユーザーの多くは人々が思っているより年上だと主張している。
「当サイトのメンバーの80%近くが18歳以上であるということが、何よりの証拠だ」(Dudeck氏)
Dudeck氏は、同社はユーザーに対して「無干渉主義」は取っていないとし、若年層ユーザーの安全性を保つための取り組みを進めていることを強調した。
同氏によれば、MySpaceは全従業員数の3分の1に当たる90名のスタッフを、会員の安全を監視する業務に就けているという。同社のスタッフは検索およびアルゴリズム技術を用いて、14歳を自称しているユーザーが7年生(中学1年生に相当する)の学級の教師やクラスについて何らかのコメントをしているなどの矛盾のあるプロフィールに対して、情報の再調査を行っている。
同サイトはこうした調査によって、14歳未満のメンバーのアカウントを削除しているとDudeck氏は話す。また、14〜16歳の会員がプロフィールで公開できる情報にも、制限を設けているという。14〜16歳の会員が自分のプロフィールのすべてを他人に見せたい場合は、相手から完全なアクセスを希望する旨のリクエストを出してもらい、それを承認することが可能だ。しかし、完全なプロファイルを閲覧できるようになったユーザーが、それを第三者に見せることは禁じられていると、Dudeck氏は説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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