カリフォルニア州サンノゼ発--Googleが、自社のローカル検索サイトの地図にグラフィカルな広告を追加したが、これはさまざまなタイプの情報や活動を表示するのにポップアップバルーンが使われていくことを示すものだと、あるアナリストが米国時間3月27日に明らかにした。
The Kelsey Groupの編集主幹Greg Sterling氏は、Google関係者から数週間前に聞いた話として、Google Localの地図上に表示されるバルーンに企業が広告やロゴを表示できるようにする計画があることを明らかにした。
同氏は27日、当地で開催された「Kelsey's Drilling Down on Loca」lカンファレンスでCNET News.comの取材に応じ、Googleのこの動きについて、ビデオや組み込み型チャット、有料通話あるいはワンクリック通話機能など、「地図に今後搭載されていく各種の機能の前触れとなるもの。バルーンのなかに技術を埋め込めれば、あらゆる種類の興味深い情報のやりとりが業者との間で可能になる」と語った。
たとえば、中古車を探している人が地図で販売店の場所を見つけ出し、即座にその車の在庫や価格などの情報を確認することができると、Sterling氏は説明した。
現在、Google Localの地図上にある赤いピンは、検索広告掲載者の所在地を示している。この赤いピンをクリックすると、バルーンがポップアップ表示され、業者名、住所、電話番号のほか、顧客の評価や自社サイトへのリンクなどの情報が表示される。
Googleが地図上での広告展開をテストしていることは、1月に初めて明らかになった。最新のテストでは、検索広告を指していた青いピンが、コーヒーカップなどのアイコンに置き換わっている。Googleでは、バルーンに画像広告を追加するテストを限定的に行っている。
Googleによると、Google Localでの最新の広告表示テストは、これまでのテストの流れの延長線上にあるという。同社は声明のなかで、「われわれは、ユーザーや広告主に広告に関するポジティブな経験を提供すべく継続中の作業の一環として、どうすれば検索の表示を改善できるかを常に模索している。このほかには、現時点で具体的に話せることはない」と述べた。
ブロガーのShimon Sandler氏は、先ごろ行われたテスト広告検索のサンプルを見つけ出し、自身のインターネットマーケティング戦略ウェブサイトでスクリーンショットを公開した。Sandler氏は、「書店 ニューヨーク市(booksellers nyc)」と入力して検索すると、Barnes & Nobleの店舗が複数示された地図がコーヒーカップのアイコン付きで表示されることを発見した。バルーンにはBarnes & Nobleのロゴが表示されている。
Sterling氏は、Googleが広告主から通常の検索広告の料金以外は徴収していないと理解していると述べた。「これは広告主へのある種のおまけだ」と同氏は24日付けのブログに記している。「そして広告集めの材料でもある」(Sterling氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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