RealNetworksは、「RealPlayer」をはじめとした自社製品に4件の脆弱性が存在するとして、警告を発した。これらのうち3件は深刻なセキュリティリスクをもたらすものだという。
RealNetworksは米国時間3月23日、この脆弱性を修正するパッチを発行している。同社のセキュリティ報告によると、この脆弱性が影響するのは、旧来バージョンの「RealPlayer」や「Rhapsody」「Helix Player」「RealOne Player」だという。最新バージョンの「RealPlayer」と「Rhapsody」は影響を受けないという。脆弱性は、Microsoft Windows、Mac OS X、Linux向けの製品に存在する。
同社はこの問題について、VeriSign傘下のiDefenseなどから報告があった述べている。iDefenseは4つのうちの1つの脆弱性について、サーバにおける転送データの扱い方に問題があり、これが悪用されると、コンピュータが破壊されるおそれがあると報告している。また、感染したコンピュータ上で外部の人がコードを実行することも可能という。
セキュリティ企業のSecuniaは、これらの脆弱性を「非常に深刻」と分類している。たとえば、Flashメディア再生に利用されるSWFファイルの処理方法における脆弱性を利用して、外部の人がコンピュータを操作できる、とSecuniaは説明している。また、MBC(Mimio BoardCast)ファイルの処理における脆弱性を利用することでも、外部の人の侵入が可能という。
RealNetworksでは、これらの脆弱性が実際に悪用された例は報告されていないとしているが、ユーザーに対し最新版にアップグレードするよう強く推奨している。脆弱性の存在するバージョンの詳細なリストや無償のアップグレードに関する情報は、同社のカスタマーサポートサイトに掲示されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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