ブロードバンドユーザーが急増する中、インターネットを主なニュース源として利用する人が増えていることが、ある調査で明らかになった。
Pew Internet & American Life Projectが米国時間3月22日に発表した調査によると、2005年にインターネットを主なニュース源として利用した米国人は1日平均で5000万人を超え、2002年の2700万人を大きく上回ったという。実際、インターネットの活用方法のなかで、その日のニュースを確認するというのが3番目に多かったことも同調査で判明した。
このような結果が得られた理由として、ブロードバンド回線の普及と家庭用ブロードバンド契約者数の増加にあると、Pewは説明する。同グループによると、2002年以来、家庭用ブロードバンドの契約者数は2000万人から7000万人に増えたという。
ダイヤルアップ接続回線ユーザーの65%とブロードバンドユーザーの57%は今でもローカルテレビやネットワークテレビを日々のニュース源として使っていたが、もはやテレビが唯一の情報源ということではなくなっている。
Pewによると、ブロードバンドユーザーの46%はインターネットを主なニュース源とし、一方でダイヤルアップ接続回線ユーザーの26%だけがインターネットを主なニュース源としていたという。同社はさらに、世代によるばらつきの影響を避けるため、同年齢層のグループでもブロードバンドユーザーとダイヤルアップ接続回線ユーザーを比較したが、似たような結果となった。
また今回の調査では、インターネットのヘビーユーザーで早くからブロードバンドを使い始めた「精力的なブロードバンドユーザー」が、米国には2900万人いることも分かった。そのうち71%ものユーザーがインターネットを主なニュース源としていた。
新技術を早くから採用するユーザーは、一般的ユーザーの将来的な動向を占うための良い指針となるため、この結果は重要な意味を持つ。
Pewの調査は2005年11月29日から12月31日にかけて、成人の米国人3011人を対象に実施された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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