サンディエゴ発--多くの消費者が次に買うテレビは、大型の薄型モデルになるだろう。テレビ業界は今、液晶とプラズマの二手に分かれて、顧客を獲得しようと躍起になっている。
当地で開催されているDisplaySearch US FPD Conferenceに参加している企業幹部たちが米国時間3月22日に語ったところによると、フラットパネルテレビが世界市場を支配しつつあるという。高精細な液晶テレビとプラズマテレビが店頭に並ぶようになり、従来のブラウン管テレビは使われなくなりつつある。
プラズマテレビが40インチ以上のフラットパネルテレビ市場を独占する一方で、液晶テレビはより小さい画面の市場を独占している。ただし、液晶テレビが大型化し、プラズマディスプレイのコスト優位性が低下するにつれて、この構図もあいまいになりつつある。
LG電子で製品開発および広告を担当するディレクターのTim Alessi氏によると、液晶テレビが伸びてきている理由は、30インチ以上の液晶画面を製造するコストが下がってきたためだという。Philipsとの合弁会社を通して世界をリードする液晶パネル製造企業として、またPanasonicに次ぐ世界第2位のプラズマテレビ製造会社として、LG電子は、両技術を評価できる唯一のポジションにあると同氏は語った。
Panasonic North Americaを率いる山田喜彦氏は、大型テレビを購入することを検討している顧客は、プラズマスクリーンのほうが動画をきれいに映し出し、広視角性に優れていることに気付くだろうと述べる。また、高精細プラズマディスプレイの価格は、同じサイズの高精細液晶ディスプレイの約半分で済む。
しかし、液晶パネルは軽量であり、コスト面におけるプラズマテレビの優位性は数年のうちになくなってしまうものと思われる。液晶モニターが従来のノートPC用スクリーンに取って代わったときも、同じようなことが起きた。
45インチ以上セットではプラズマディスプレイが引き続き採用されていく一方で、液晶テレビは急速な勢いで35インチ以下のブラウン管テレビに取って代わるようになるだろうと、Alessi氏は語った。両技術の戦いが激しいのは35インチと45インチの間のサイズだ。また、この範囲のサイズが、2010年頃までに平均的なテレビの画面サイズになるとみられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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