また、Gates氏はこの日、ウェブの利用方法の変化についても説明した。こうした変化は、「RSS (Really Simple Syndication)」 やそれに関連するMicrosoft主導の取り組み--たとえば、カレンダー情報共有のための「Simple Shared Extensions」や「Live Clipboard」など--の広範な採用から生じることになるものだ。
「RSSをプログラミング可能なウェブの始まりと考えることができる。さまざまなウェブサイトがAPIを公開し始めるにつれて、驚くべきことが起こる」(Gates氏)
Microsoftは、Windows VistaとInternet Explorer 7で、RSSのサポート機能をさらに深いレベルに組み込む意向で、ユーザーはウェブページやポッドキャスト、写真の更新情報を自動的に取得できるようになる。
このMix '06カンファレンスは、さらに多くのウェブ開発者やデザイナーをMicrosoftの製品に惹きつけようとする同社の取り組みでもある。
同社の「Expression」というデザイナー向けツール製品群は、プログラマーとデザイナーのコラボレーションを改善することを目的に開発されているもので、今年中に公開されると見られている。
Microsoftは、開発者らに対して、同社がオンラインでの開発の新しい現実を理解していることを証明したいと考えている。そのなかには、AJAXから、ライバルのSalesforce.comが先鞭をつけた「サービスとしてのソフトウェア」の開発まで、いろいろなものが含まれている。
Salesforce.comのAdam Gross氏(開発者向けマーケティング担当バイスプレジデント)は、Microsoftが従来のWindows開発者を相手に非常に大きな成功を収めてきていると指摘しつつ、「インターネット開発者」への浸透にはそれほど成功していないとした。
「これまで、Microsoftのツール類は非常にMicrosoft中心だった。同社が今後、開発プラットフォームとしてのインターネットにどうアプローチしていくかを見てみたいと思う」(Gross氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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