SAPは同社のサプライチェーン管理パッケージを6月に一新する計画だ。
新バージョンの最も重要な新機能は、同パッケージのサービス部品管理ツールに見られる。同ツールは、適切な部品を適切な場所に「ジャストインタイム」で届けることを重視する小規模の製造業や流通業のような業界を主に狙ったものだ。
新バージョン「MySAP Supply Chain Management version 5.0」は、先週後半、ドイツのハノーバーで開催されたトレードショー「CeBit」で発表された。SAPによると、この最新バージョンは、低価格部品まで効率的に管理でき、企業が従来の線形のサプライチェーンをより柔軟で動的なサプライチェーンパートナーで構成されるネットワークに発展させるのを支援できるという。これまでSAPの製造用ソフトウェアは柔軟性に欠けていると批判されてきた。
パッケージの一連の新ツールで小売業者は顧客サービスを向上させながら、商品在庫を減らすことができるようになるとSAPは述べた。小売業者は、リードタイムの長い製品を補充すると同時に、季節商品を扱ったり、似たような製品の履歴情報を利用して需要を予測したりすることでライフサイクルの短い新製品を導入できるようになる。
最新バージョンは、業界固有の機能性を備えており、衣料業界から化学製品業界まで、幅広い業界に対応できるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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