英国のある刑務所が受刑者にデジタル印刷技術の使い方を教え始めた。刑期を終えた受刑者が、品行方正な生き方をするため、より多くのチャンスを得られるようにすることが目的だ。
2006年に入って、英国ケント州シェピー島にあるスタンフォードヒル刑務所にハイテクが導入された。英国刑務局内に、カラー印刷も可能なフルデジタルの印刷センターが初めて開設されたのである。
スタンフォードヒル刑務所はカテゴリーD(拘束の必要性が最も低い受刑者用)の刑務所で、約460名の受刑者にさまざまな職業訓練を提供している。出所後の職探しに役立つ技術を受刑者につけさせるための取り組みの一貫であり、彼らが再び法を犯すのを防ぎたいという願いが込められている。
研究によりこの方法の有効性が証明されている。Learning and Skills Development Agencyの最近の報告書によると、教育訓練を受けた受刑者の出所後1年以内の再犯率は約20%と、英国平均の44%と比べて非常に低い。
教育プログラムへの追加内容を検討する際に、同刑務所は求人の多い業界や、刑務局が必要とするサービスを確認することにしている。
「まず外を見て、求人のある仕事に関する技術を受刑者に教えることができるかを考える」と同刑務所のIndustries and Enterprise ManagerであるMike Cresswell氏は言う。
「外部で多いのは最新の技術やITに関する仕事だ。だからそういうものを取り入れていこうと思った」と同氏は付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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